東卍だろうが何だろうが鉄骨娘はひるまない

武道の友達 ページ35

「あれ、先客いたのね」

なんなく台所を見つけた釘崎は、グラスを拝借し宣言通り麦茶を入れた後、武道の自室と思われる部屋に侵入した。

すると武道の部屋からマイキーとドラケンの喧嘩を観戦するギャラリーが四人居座っているではないか。

「いやそうじゃねぇだろ！突然女子が来たと思ったらなんで喧嘩スルーして麦茶片手に此処いるんだよ！？」

「だって私関係ないし。花垣のお見舞い来ただけだから。あれ、そういえば肝心の花垣外じゃないの。・・・・まぁいっか」

「よかねぇだろ。なに呑気に麦茶飲んでんだよ」

「うっさいわね。こっちはさっきまで外にいたのよ？喉乾くに決まってるじゃないの」

「そういうことじゃねぇだろ・・・・」


先程から普通に会話しているが、釘崎はこの四人と全く面識がない。

・・・とまでは言わないか。
そういえば喧嘩賭博の時にあのリーゼントは見た気がする。

まぁというわけで、とりあえず名乗って貰おうかと口を開きかけたとき、「やべぇ、武道がキレた！」との声でそれはかなわなかった。

ほんの興味から釘崎はグラスを片手に立ち上がり、窓に張り付いている四人を引っぺがして外をのぞく。

基本釘崎は自分中心なのである


「あ〜・・・まるで相手になってないじゃなの」

武道は確かにマイキーに殴りかかろうとしているが、すべて軽々と交わされた上に殴りかかっている本人は勢いでゴミ捨て場に置いてあるゴミ袋に頭から突っ込んでいた。

それを見て慌てて四人は下に降りて行ったが釘崎は二階からの観戦を決めたのであった。

仲直り→←わけわからん・・・

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