止めろ ページ30
だがしかし、想像していたどちらにも当てはまらなかった
ファイナルアンサー
最期の力を振り絞って、ナイフを手に長内へ突進しているパーチン
不味いと思う前に体は瞬時に動いていた
――――間に合え、手遅れになる前に
――――間に合え、過ちをおかさせる前に
――――間に合え
――――間に合え
―――― ・・・・・・。
「・・・・お前、何してんだよ」
パーチンと目が合った
目は口ほどにものを言うとあるが、それは本当らしい
口に出さずとも目が言っている
どけ、邪魔するな
邪魔されたことへの怒り、そして僅かに滲む困惑
予想だにしていなかったのだろう。自分を止める人間がいたことを
結果から言うと間に合った
パーチンが長内をナイフで刺すという最悪な事態は免れた
良かったと安堵する反面、僅かに・・・いや、そこそこに感じる痛みに顔を一瞬しかめた
ドラケンは長内とパーチンを離すためかパーチンを突き飛ばした
「何やってんだよ・・・パー!!!」
緩みかけていた空気は瞬時に張りつめ、雲行きが怪しくなる
自分が間に合ってなかったらこれより重い空気になっていただろうと簡単に想像できる
「野薔薇!!」「釘崎さん!!」
少し離れた距離から聞こえた声に問題ないと返す
これくらい序の口。許容範囲内のことだ
「お前もお前で何やってんだよ!野薔薇!!」
だが周りの連中はそうでなかったらしい
揃いも揃って焦りが見える顔がおかしくて思わず口元が緩んだ
「さっきから大袈裟すぎんのよ。人の血くらい喧嘩ばっかやってるアンタらならよく見るでしょ」
ポタポタとしずくのように落ちていく自分の血、
自分の血によって地面に赤色の染みをつくっていくのを眺める
そして次に己の右腕に感じる鋭い痛みに意識を映す
・・・・・うん、これくらいなら問題ない。跡は残るかもだけど
そう思いながら
それによりさらに自分の血が溢れ地面を汚す
ここの倉庫に所有者が居なくてよかったと思いながら突き飛ばされたことにより腰を落としているパーチンの胸ぐらをつかんだ
「アンタさ、自分がやろうとしたことわかってるわけ?刺そうとしたの腹辺りだろ。下手なところ刺したら死にかねないところ。」
胸ぐらを掴まれたパーチンはしばらく睨み返していたものの、やがて腕をはじいて振り払い、立ち上がった
914人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ももん - やっば!野薔薇ちゃんめっちゃイケメンそしてクロスオーバー増えろー続き楽しみにしてます!! (2021年9月20日 1時) (レス) id: 235b182826 (このIDを非表示/違反報告)
澪奈(プロフ) - 更新待ってました!このお話すごく好きです!野薔薇ちゃんがかっこいい…。続きも楽しみにしてます! (2021年9月19日 12時) (レス) id: 48c427dff0 (このIDを非表示/違反報告)
名無し48535号(プロフ) - 更新ありがとうございます!!めちゃめちゃ待ってました! (2021年8月27日 22時) (レス) id: c71c83be9f (このIDを非表示/違反報告)
まい - 更新待ってましまた!!!ありがとうございます!続き気になるー! (2021年8月27日 18時) (レス) id: d97db629db (このIDを非表示/違反報告)
トムジェリ(プロフ) - 続きがものすごく気になります!!更新頑張ってください!!! (2021年8月26日 1時) (レス) id: cc774e2595 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まお | 作成日時:2021年7月9日 21時