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TH「…はあ〜、なにそれ」
深い溜息が聞こえた。
TH「Aちゃん、めっちゃ可愛いね」
…え？
思わぬ言葉に顔を上げてしまった。
目の前には手の甲を口に当てて笑っているテヒョン君がいて、あれ、なんで笑ってるの？
TH「Aちゃん、それ言うために今日までいっぱい悩んでたの？俺の事考えてたの？なにそれ、やば」
なんだそれ、なんだこの反応、
こっちは涙流しながら必死に言ってんのに、
なんで笑ってんだこの人。
私とテヒョン君に明らかな溝ができた。
その時だろうか、私の何かがプツッと切れたのは
「…とにかく、言いたかった事はこれだけです。全部、忘れます。テヒョン君も忘れてください」
もう心はボロボロだった。虚無だった。
TH「え？なに言ってんの、俺は好きなんだけど」
「それもネタなんですよね。分かってますから、さっきの会話聞いちゃいましたから。もういいですよ」
TH「聞いてたなら分かるでしょ？俺はAちゃんと付き合っ」
「付き合った、てなにそれ？ですよね。もういいんです、これ以上私を惨めにさせないで、」
TH「だからそれは、あいつらが話を聞かな」
「だから！！どちらにせよ、私はもう好きじゃないんです！！！だからもう、別れますっ！！」
言い切ってやった。もう関わらない。
二度とテヒョン君なんて思い出してやるか。
そう思って、思い切ってテヒョン君の顔を見た時
TH「…それまじで言ってんの？」
「っ、」
今まで聞いたことがないくらい低い声
何も映してないような暗い瞳は
すぐに体が硬直するほど、威圧的な眼差しで
「っい、いやっ！」
TH「なら俺の目見て言いなよ」
「離してっ！」
ギュッと掴まれた手首に、寄せられる体
抵抗しようにも力が強くて離れられない
TH「そもそも話聞かない奴が多すぎんだよ」
「っ、」
TH「俺、Aちゃん手放す気一切ないよ」
「なっ！」
もう何が何だか、私は別れを言いに来たのに
TH「別れるなんて二度と言わないで」
一段と強くなった力に顔が歪む。
どうして、なんで、そんな言葉ばかり浮かんで
TH「じゃあ。俺帰るから」
パッと離された手首は赤くなっていた
「ちょっ、と、待っ！」
ピシャッと閉められたドア
"手放す気一切ないよ"
その言葉がグルグル回っていた
「……え？」
．
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しおり(プロフ) - キムテヒョンがドロドロにドロドロすぎて大好きです最高 (2021年2月14日 13時) (
レス) id: 1b0e210448 (このIDを非表示/違反報告)
パクジミ - 更新待ってます！)^o^( (2020年11月30日 10時) (レス) id: 38507f27d7 (このIDを非表示/違反報告)
凪紗(プロフ) - ドロドロ小説大好きなのでとてもタイプな作品でした！私自身も作者でドロドロ系しか書いてないのですが(笑) 私も最近全然更新出来ていないので一緒に頑張りましょう(＞＜) 更新頑張ってください！ (2020年11月22日 21時) (レス) id: 938551b283 (このIDを非表示/違反報告)
鼻鼻 - 更新待ってます (2020年11月10日 23時) (レス) id: 8d4ce36b0b (このIDを非表示/違反報告)
パクジミ - こうゆう系の話し好きです！！めっちゃ面白いです！更新頑張ってください！！ (2020年11月9日 19時) (レス) id: 86f8160429 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にりっとん | 作成日時：2020年10月18日 21時
