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「あ、申し遅れたね、僕はキムソクジンだよ。
この事務所のCEO…とか言ったら格好つけすぎ?」
「いえその心意気大事です」
JN「その全肯定姿勢大好きだよそのままでいこうね」
まだ夏の始まり、
扇風機しか動いてない少し暑めの小さい部屋の中で私とソクジンさんは顔合わせをした。
こじんまりとしてるけど、アットホームな感じで
周りで働く人たちもリラックスしているような。
JN「じゃあもう一回確認するね。
ビョンさんを正社員として契約、で大丈夫かな?」
「はい。何があっても忠誠を誓います。」
JN「面白いこと言うね。それじゃ契約成立っと!
あ、あれ?ハンコどこいった〜?ハンコハンコ〜」
若干の頼りなさを覚えたけど、それでも良かった
初めて家族の圧に反抗した私は多分、腹括ってる。
JN「じゃあ簡単にここの説明をするね。
ここはBeyond Skillsという芸能事務所で、
スタッフ数は、な、なんとビョンさん含めて6人!
少数精鋭て言って誤魔化してるけどそろそろやばいね!なんてったって所属アーティスト、0だから!」
ゼ〜ロ〜なんて言って指でゼロを作って天を仰ぐ社長。少しだけ同情する。
「0人ですか?それは…伸び代がありますね」
JN「ビョンさん副社長にしてあげようか?」
「社長、私はソヨン大学出身ですが全くもって優秀ではありません。前もってお伝えしておきます。見捨てないでください。」
JN「目、目がマジだよ…
大丈夫、見捨てるほどうち余裕ないから!」
そう言ってケラケラ笑う社長といくつかミーティングを終えて、時計を見たら午後16時。
JN「あ、もうこんな時間だね。
うち基本退社は午後16時だから覚えておいてね。」
「分かりました。
それでは明日からよろしくお願い致します。」
JN「そんな堅苦しい〜ソクジンでいいよ」
「分かりました。ソクジン、また明日」
JN「えっ?僕らマブダチ?
もしかして帰国子女?いや、いいけど、」
「冗談です。それではソクジンさん。また明日」
JN「うんじゃあね〜〜!」
ソクジンさんに大きく手を振られながら歩いた道は
私史上、最高に軽い足取りだった。
アドレナリンだ、これ。
初めての経験ばっかで、アドレナリンが出てるんだ。
家に帰れば問題は山積みにある。
親と兄姉と親戚と、バチバチのバトル
それでも少しだけ、口角が上がった気がした。
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にりっとん(プロフ) - hirotdmさん» うわあ!ありがとうございます!!そう言って頂けると凄く嬉しいです^ ^!! (2020年10月14日 22時) (レス) id: 938d7e1e55 (このIDを非表示/違反報告)
hirotdm(プロフ) - 更新待ってました!ちよっとブラック気味なテヒョンが待ち遠しかったです。 (2020年10月14日 21時) (レス) id: ea4210145d (このIDを非表示/違反報告)
にりっとん(プロフ) - ヨシ子さん» ありがとうございます…!好きと言ってもらえるとは…とても嬉しいです( ; ; )更新頑張りますね! (2020年8月16日 19時) (レス) id: 938d7e1e55 (このIDを非表示/違反報告)
ヨシ子(プロフ) - わあ…すっごく好きなお話に出会えました…!これからも応援しております〜!(^^) (2020年8月16日 16時) (レス) id: b34db0bca5 (このIDを非表示/違反報告)
にりっとん(プロフ) - Ruluさん» ありがとうございます( ; ; )Rulu様のコメントが励みとなっております。頑張らせて頂きます!!!! (2020年8月10日 22時) (レス) id: 938d7e1e55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にりっとん | 作成日時:2020年8月10日 18時