異能者と個性 ページ38
「あれ……？」
「…どうしたの敦？」
机に広げた銃の中から1つを手に取り、まじまじと見つめ始める敦くん。
何か気になる事でもあるんだろうか？
「どうした敦。気になる事があるのであれば言ってみろ。」
「それがですね国木田さん。この銃だけ、血の匂いが濃いんです。」
敦くんは異能の影響で優れた嗅覚を有している。
それ故に、異変に気づいたんだろう。
「ちょーっと貸してもらうよ敦くん」
「あっ、はい」
敦くんの手から銃をすっと取り、これまた銃の観察を始める太宰さん。
「おい太宰重要な証拠だぞ。無闇矢鱈と…」
「だいじょーぶ。少々弾倉を拝見するだけさ」
そう言いシリンダーを外し、パラパラと出てきた物。
これは…
「弾丸と言うより、超小型のピストン…？」
「Aの言う通りだ。
医者の妾の目から見てもこれは相手に損傷を与えるための物と云うより…
この中身を相手に注入させるための物、と考えた方が良さそうだねェ」
顎に手を添え、神妙な顔つきで与謝野先生はそう言った。
ん？…この弾丸、何処かで見たことがあるような…。
「どうしたんですかAさん？そんなに考え込んで」
「んっとね、賢治くん。この弾丸何処かで見たことがある気がするんだよね…」
あっと急かさないで国木田さんもうちょっとで思い出せそうなんだって…
この小さい注射器みたいな形の…どこかで…
…ん？『小さい注射器』…？
「あっ！思い出しました！私これ被弾しました！」
(29話「ふざけんな！」参照)
おっと時が止まる。
「そういう事は早く言わんか貴様！」
「すみません！あっ、そうそう聞いて下さいよ。
これに被弾した後、何故か私に個性が発動しちゃって！
異能発動してないのに、助けた女の子に触れたら傷口が消えたんですよ！も〜本当びっくりしました」
えっ、また時が止まった。
「ちょっとアンタ。『無我夢中』で万年筆作ってみな。」
ふと、与謝野先生にそう言われた。
不思議と思いつつも万年筆を造って渡すと
与謝野先生の手に触れた途端に、万年筆が消えた。
「A。今のは意図的に異能を解いた訳じゃ無いね？」
「えっ、勿論ですよ！？自分でもびっくりです」
本当に、えっ何で？
強個性のオーバーホールに捕まってた時点で壊理ちゃんが異能者の可能性は消え去った訳だから、壊理ちゃんの能力は間違い無く『個性』だった。
そして私は『異能者』。
私に何が起きてるの？
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みあ(プロフ) - 一気読みしてしまいました…っ！続きがめちゃくちゃ気になります！！！更新お待ちしております！！ (2020年2月14日 2時) (
レス) id: 5ed90a1a36 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - すごく話が面白く、続きが気になります！！今更ですが、良かったら更新してほしいです！！！気長に首を長くして待ってますw！！ (2020年2月13日 19時) (レス) id: 2ec471160d (このIDを非表示/違反報告)
なづ(プロフ) - はるさん» コメントありがとうございます!!!お返事が遅くなり、本当にすみません…。これからはなるべく更新出来るようにしますので、よろしくお願いいたします((*_ _))ﾍﾟｺﾘ (2019年5月5日 20時) (レス) id: aeae5a505f (このIDを非表示/違反報告)
はる - 面白いので好きです。続きが気になりますので早く更新してください。【求む更新】どうも はる でした (2018年11月26日 21時) (レス) id: d352232727 (このIDを非表示/違反報告)
なづ(プロフ) - AtRファンさん» コメントありがとうございます！いつも見てくださっているとは…！楽しんで読んで頂けて、嬉しい限りです！！更新頑張ります！ (2018年9月27日 21時) (レス) id: aeae5a505f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なづ | 作成日時：2018年8月17日 23時
