占いツクール
検索窓
今日:13 hit、昨日:16 hit、合計:49,987 hit

story:eight ページ10

side princess



「…………………。」



地図を片手に、目の前にそびえ立つ建物を見上げた。



さらさらと爽やかな風が通り抜けていく。



放課後になり、疑心暗鬼ながらも地図とにらめっこしながら辿り着いた女王が普段居るとされる、エティア城の一角。



城と言うだけあって、かなり大きい。



本当にここであっているのか、と、普通に心配になりながら、入口を探し始めた。



「…あの、すみません。」



「…??????」



不意に誰かに声をかけられ、後ろを振り向く。



そこには、茶髪の爽やかな雰囲気を纏った男子生徒と、ミルクティのような髪色をした男子生徒がこちらを見ていて、思わず肩をビクッと揺らした。



ふと2人の着ている制服を見ると、校章が着いていないことに気づいた。



「(校章は入学式で配られる…という事は、1年生か?)」



そんな事を考えていると、"あの"と爽やかな方の生徒に呼びかけられ、はっと我に返った。



「もしかして、貴方も女王様に?」



そう言われ、無言で頷く。



すると、"良かった"と言いながらものすごく爽やかな笑顔を向けられて本気で硬直しそうになった。



「俺達以外居なかったから心細かったんです…あ、先輩ですよね?」



『え、あ、はい。1年生、ですか。』



「俺、天宮翔太です!んでこっちが…」



そう言い、天宮君は隣のミルクティ髪の方を向いた。



その生徒にじーっと見つめられ、どう対処していいか分からなくなる。



すると突然、穏やかな表情に変わり、口を開いた。



「…綺麗な、目ですね。」



『…え?』



「俺、黒崎光です。よろしくやけど。」



先程の無表情とはうって変わり、にこやかな笑顔になったその生徒は、独特の訛りのある口調で喋り出した。



俗に言うイケメンに絡まれ、私の思考回路は完全停止しそうになる。



最近の男子は皆こうなのか、恐ろしい。



「先輩のお名前は?なんて言うんですか?」



『え、と、六道栞と、いいます。』



「栞先輩ですか?可愛い名前ですね…!あ、俺のことは翔太って呼んでください!」



「俺も、光で。お願いします。」



『えっあ、はい。よろしくお願いします。』



「敬語なんていらないですよ〜、気軽に呼んでください!」



ニコニコする2人に、ビクビクしながら喋る私。



男慣れしていないことに、心の底から後悔した。

story:nine→←story:seven



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (147 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1256人がお気に入り
設定キーワード:歌い手、学パロ , AtR , 浦島坂田船
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:きつね。 | 作成日時:2019年3月25日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。