【H×H】幻影旅団の団長の獲物

人質と念＿4 ページ6

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「念の効果は」

「問いと答えの二つを必要とする。自分の問いと相手の答え、又は相手の問いと自分の答え」

「違う」

鋭い目で父さんを睨み付けたクロロさんはポケットに入れていた手を取り出してもう一度念を＿盗賊の極意(スキルハンター)を＿発動させた。

そして今はまだ薄いページを捲り、捲り、捲り…皺を深めたクロロさんはふっ、と突然力を抜いて笑った。

クロロさん、よくこういう事があるが情緒不安定なのだろうか。

「仕組まれていた、か。はは、浮かれてしまったな」

自嘲するような笑みを不思議に思う。待って、何があったの？

「ないでしょ(・・・・・)」

父さんがニヤリと口角を上げ言う。何がない？…………父さんの念かな？

え、何でないの？クロロさんの制約はちゃんと父さんやってたよね？何で？……あ。

「僕の念能力、【千切れぬ契り(アポイントメント)】。僕は約束したことしか出来ないからね」

父さん、意外と強そうな念能力だ。でも使い勝手悪そうだなぁ。

クロロさんはため息をついて、若干諦めた表情と口調で話した。

「分かった。預かろう」

きっと私のことだ。預かるってやだな。ここいたら「あ、うっかり、てへぺろ」で殺されそう。ていうか私は物じゃないんだぞ！

「その代わり、条件がある」

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