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俺と伊野尾の間にはきっと何もない

あるのは毎晩ただその時だけの偽りの愛で、
いわばなんの鮮やかな色もないただのモノクロ


別に俺は伊野尾が好きだとかいう感情はないし、もちろん向こうもないだろう

…そう思いたいだけだけど



「 あ〜もう、 」



俺はアイツを好きなのか?
アイツは俺を好きなのか?

好きになっちゃいけないなんて分かってんのにさ


なあ、伊野尾はどういう気持ちで毎晩俺と身体を合わせてんだよ



「 ダメだな俺 」



もう、これ以上考えたらもっとおかしくなりそうだ


偽りで固められたこのモノクロの世界に、色はつけちゃいけない






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作者名:ももな x他1人 | 作成日時:2020年2月9日 1時

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