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「 やぶぅ飲み物買いに行こ? 」
「 おう 」
こうしてバレないように、仕事の合間に2人だけの時間を作るのが毎日の決まり
「 お水お水〜 」
「 お前水好きだよなー、俺にはよく分かんねえや 」
俺の横をるんるんと歩く伊野尾が、なんだか可愛く見えてしまう
「 さっき大ちゃんに首のとこバレたから、やぶぅの奢りね 」
「 分かったよ、ごめんって 」
「 もう、見えるとこに付けんのやめてよね 」
「 ごめんごめん、気を付けるよ 」
ジトーっと睨みつけてくる伊野尾
まぁ全然怖くねえけど笑
「 …で、今日は? 」
「 じゃあ俺ん家で 」
「 うえ〜、俺明日めざましなのに… 」
だからこそいいんじゃん?
なんて言うと、馬鹿か と叩かれた
「 もう俺先に楽屋戻るね、お水奢ってくれてありがと 」
「 はいよ、じゃあまた夜な 」
「 うん 」
ゆっくり歩き出した伊野尾のひ弱そうな細い体と、首元に残る痕を見て ごくん、と喉が鳴ってしまう
ああ、きっとこの関係はやめられないんだろうな…
そんなことを思いながら、自販機のそばの椅子に腰掛けた
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作者名:ももな x他1人 | 作成日時:2020年2月9日 1時