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とある団員の話。 ページ35

私、実は家庭内暴力受けてたんです。
性的暴力もあったかな。
私は周りに訴えた。けど、大人はそれを聞いてくれなかった。幼馴染みは一生懸命守ってくれた。でも、所詮子供。大人に敵うはずもなくエスカレートするばかりだった。


ある日、気づいたの。訴えてもダメだって。
だから、訴えるのをやめた。時間の無駄だったから。労力の無駄遣いだったから。...私が、ただ悲しんで心に傷を増やすだけだったから。
幼馴染みと別れてからは心の支えが無くなってお世辞にも元気だとはいえる状況ではありませんでした。


...学校でも、私は周りから罵倒されました。
ストレスを発散するために、我慢をしないために趣味に没頭したんです。
ほら、そしたらその分それは上手くなるでしょ?それを学校で活かしただけなのに、“自慢”だとか、“大したことない”だとか。最後には“誰でも出来る”だなんてことも言われました。
ストレスを発散するために、と言っても物に当たるのは良くないし、人に当たるのも良くないって私は知ってたんです。だって、それをしてる父親を見てきたから。第三者の目をよく知っていたから。...いや、私はそんなことできなかったから。


そんなある時、助けてもらったんです。
“名折れ捜査サーカス団”っていう、組織に。あの人達がほんとにかっこよくて。そうそう、助けて貰った後私はショッピくんが私に向ける感情くらいにはすごい憧れを抱いてた。
...だから、入ろうって思ったんです。生憎、時間は山ほどあるから勉強したらすんなり入っちゃって。

そこで、まぁ今ずっと支えてくれてるチーノに出会うわけです。最初は警戒してたし、喧嘩もした。けど、彼は決まって私の欲しい言葉をくれたんですよ。そんな彼の優しさに私は触れちゃったわけです。...あ、惚気はやめとけ?分かりました。


ま、なんやかんや色々ありましたね。
けど私は今の生活に満足してるし、幸せなんですよ。だって、こうやって人を助けるのってなんか良くないですか?みんな希望に溢れて楽しそうな顔をするんですよ、そんなの私まで嬉しくなる他ないじゃないですか。

いつも私は、手を伸ばした人に言うんです





























「世界は広いんだ。直接見えてないだけで、案外なんでも出来るよ。人生って小説みたいなもんだし。」

小説っていい所で助けてくれるでしょ?それだよ。あなたは頑張った。いい所まで来たから私たちが変わりにする番だよ、って。

こちら、名折れ捜査サーカス団→←これにて閉幕。



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三浦(プロフ) - 凄い良いお話で読んでてうるっときてしまいました…! (2019年4月19日 5時) (レス) id: 49a01b0035 (このIDを非表示/違反報告)
ミズノタニ@wrwrd!煽り組、ら民 - あー、こう言う系好きです。復讐?系 (2019年3月30日 16時) (レス) id: 089aae62ec (このIDを非表示/違反報告)
シュウ - わああ!これ好きです!頑張ってください! (2019年3月30日 12時) (レス) id: d11fb52744 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くるす*
作成日時:2019年3月25日 22時

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