【w。r。w。r。d】こちら、名折れ捜査サーカス団員。 (ページ32)

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心配無用！ページ32

「ほ、ほんとに白瀬さん来てよかったん...？」

心配そうに眉を下げるゾムに、Aは首を傾げる。シャオロンと鬱、コネシマも訳がわからないというように首をかしげていて、その反応を見てゾムが思わずツッコんだ。

「いや、白瀬さんチーノくん彼氏なんやろ！？これ大丈夫なん！？」

「あー、大丈夫だよ。チーノには既に許可とってるし」

「え、そんな奴やったっけ...？」

「俺の方が長くいるから別にいいーとかブツブツ言ってたけど、後で構ってあげるから大丈夫だよ」

「ペットかよ！！！」

けらけらと笑って話をするAにゾムはげっそりとする。この3人は仲良くできるか心配だったが、そんな心配も無用だったようで会った途端からコネシマ達は明るく話しかけてくれた。最初は無理をさせまいと目を光らせていたAも、彼らが本心で話しかけてくれていると結論づけると笑って話せるようになった。ゾムのツッコミにけらけらと笑っていると、Aは不意に鬱に名前を呼ばれた。

「Aちゃん」

「ん？なに？」

「...ごめんな。言い出せなかってん。」

「あぁ...いじめられてるのを知ってたのに、ってこと？」

「...うん」

鬱の一言でシャオロンやゾム、コネシマが不安そうに瞳を揺らしながら鬱を見た。その様子を友達思いなものだと思いながらAは見ていた。鬱も少し苦しさを感じたのか、視線を下に下げて元々猫背だった背中をさらに丸くする。あまりの落ち込みようにAはくすりと笑い、その笑い声にゾムやシャオロンが顔を上げた。

「そんなこと？大丈夫大丈夫、みんな最初はそんなものだから」

「でっ、でももしあの子が、」

「...普段あんまり組織の話はしないんだけど、私達に結構情報が入るんだよ。どこからーとかは秘密だけどね。」

だから、危ないと感じたらすぐに行くし心配無用だよ。優しいね。
そう言って笑えば鬱は青い瞳を潤ませてAを見た。