【w。r。w。r。d】こちら、名折れ捜査サーカス団員。 (ページ19)

今日:3 hit、昨日:32 hit、合計:95,457 hit

第三者ページ19

「な...っ、受け取った？誰からや、」

「まぁまぁ落ち着いてくださいって...えっと、ひと、ひと...」

「ひとらんらんさん、な。」

「あぁそれだ！」

焦るひとらんらんを宥める気のない声で宥めるAと、ひとらんらんの名前を呆れながら声に出すチーノ。地獄絵図が完成する中、あまりにも荒れ狂った様子だったため机を叩いた。話にならないようじゃ意味が無い。急に大きな机を叩く音が聞こえたため、生徒会役員は肩をびくりと跳ね上がらせてAを見た。

「...話し終えるまで待っていただけませんか？私達も暇ではないのですが。生徒会長、発言権は？」

「許可しよう。俺自身も気になるからな」

「許可が下りたので一通り話させていただきますね」

グルッペンの許可に生徒会役員がざわついた。だ、鋭い視線に気づいたのか話を直ぐにやめて全員でAを凝視する。視線が集まる中でため息をつくと、Aは口を開いた。

「まず、私がなぜこの資料を持っているか。状況的には第三者になるのですが、とある生徒会役員は仕事をせず、他人に書類を押し付けている。その他人の書類を私が受け取った。」

それは一般生徒が書類を奪うという方法は無理があります。
第一、生徒会役員は書類を厳重保管している。書類は一般生徒には見せず、ファイルは見えないように黒。加えて、そのファイルですら一般生徒に見えるような行為はしてはならない。
これは何故か？情報漏洩を防ぐため。
そして、受け取ったというのを結論づけるのは私が生徒会役員と、もう1人挟んだ上で受け取ったことに意味があります。

「一般生徒は、書類を一般生徒に見せてはならない、だなんて生徒会のルールを知らないでしょう？」
知っている生徒会役員なら渡すことは出来ないが、それを知らない一般生徒であれば簡単に渡すことが出来るんですね。