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エーミール side
A「ねえねえエミさん、あの人たちと知り合い？」
エーミール「...知り合い、って言うてもうちの国のトップ3やもん。一応俺も幹部やから」
A「はえー、すごい」
なんか複雑、と子供じみた回答をするA。
自分より背の低い彼女は話をする時見上げるようにして話すのだ。
それが子供のように可愛い。
大体の人は姉と妹なら姉のセシルさんを取るであろう。
何でもできる上、美人である。
そして、性格も穏やかで裏のない優しさに満ちた人。
ただ、Aはそれと比べられなかった。
比べるまでもなく姉の方が優れていたから。
料理やお菓子作り、芸術、手芸などは得意だが、勉強などのその他は普通。
性格の面でいうと、彼女もいい人だが姫に向いていない性格だからか目を向けられないのだろう。
人のことを断れず、何度手を差し伸べたことだか。
明るく、無邪気で子供のような幼い部分を残しながらも大人らしい考え方もして。
ただ、一番の問題点はこれだ。
エーミール「ほんっま魔法とか戦闘に関わること強いよな。今日も兵士10人と一斉に手合わせしてコテンパンにしてきたやろ」
A「なんで知ってるの？エミさんスパイなの？」
そう、戦闘に向いていた。
遠距離も、近距離も、魔法もできたのである。
それ故にあまりいい印象を持たれない彼女がそこにいた。
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作者名：くるす*
| 作成日時：2018年2月28日 23時
