【実況者】【wrwrd!】とある2人のなんとか事情 (ページ39)

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トントン side

ベッドの上に腰掛けていると、警戒心が薄れたのか隣に腰掛けている。
じっと床を見つめたままで、その床に落ちているのは紙切れだった。

トントン「...その紙切れ、悪魔呼ぶやつやろ」

A「知ってるんですか」

トントン「当たり前やろ。悪魔を呼び出すやつ取り締まってんやから」

悪魔は取り引きをする。
魔力を悪魔が渡す代わりに、何かを代償に差し出さなければならない。
代償が何であるかは悪魔が選ぶらしいが、五感の中から一つを奪っていくらしい。

A「...悪魔って五感を奪うことで有名ですけど、実際奪ってはないんですよね」

トントン「...え？」

A「悪魔の作り出す液体。毒を入れられるんです。それが入れられるところが五感のどこか、って話です」

トントン「え、じゃあ毒は全身に回らへんの？」

A「回りますよ、もちろん。3、4回ぐらいまでは場所によって大丈夫な所もありますけど当たりどころが悪いと1発で何らかの症状が出ます」

トントン「...じゃあ、その溜まった毒はどうするん？」

A「そのまま。取引する回数が多ければその分毒も溜まりますし」

床にあった紙切れに、どこが依存するような目線を向けていた。