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《sky》





「お嬢、よろしくな〜」



宇『…あ、最初照史くんなんや』



桐「おん、そうやで〜って説明されたやろ?」



宇『頭真っ白で聞いてなかったの』



桐「ははw俺も緊張するな思ったけど、俺よりヤバいやつおるw」







呑気に笑ってやがる、と睨むとニヤニヤしながら私の頭に手を置く照史くん。








桐「お嬢はお嬢のままでええからな」



宇『…ん、ありがと』



桐「よし、やろか!」







こーゆー時、すぐ私の心を和らげてくれる。そんなお兄ちゃんなとこが好きだったり。

バスローブを脱ぎ髪を少し濡らしてりして、いよいよ本番。







壁によりかかって照史くんが肘で壁ドンしてる状態で撮影スタート。

ただでさえ濡髪で色気ダダ漏れなのに、いつも以上に距離が近い。

そして目の前にいる照史くんはさっきまでいたお兄ちゃんじゃなくて、完全にオスの目をしていて。

少し危機感。息を飲む。



私も雰囲気似合うように表情を作ってみるけど、ドキドキが抑えられない。






監督「2人ともいいね〜!そのままキスしちゃいそうなぐらい近づいちゃおうか〜」





え、ちょ、まって。

でも、そうやんね。この特集は当たり前のことだもんね。

分かってたつもりやったけど、いざするとなるとね、?




そんな私とは裏腹に、既にスイッチの入ってる照史くんは私の顎を掴んで、くっと上げた。

目が合い、私も切り替えないとって思うけど反射的に目を閉じてしまう。






桐「大丈夫や、Aならできるで」






耳元でそう、呟かれた。

その言葉で私の中のスイッチは切り替わった。

首に腕を回してみたり、もっと近づいてみたり。

それを感じとったんやろな、照史くんは嬉しそうに片口角を上げとったわ。

空いてる片手で太腿をなぞったり、ウエストラインを撫でたりするもんだからドキドキだったけど。






スタッフ「はぁいOK!お疲れ様でーす!!」






スタッフさんがバスローブをかけてくれて無事撮影終了。






桐「お嬢やるな笑」



宇『頑張ったもん、笑』



桐「ははw俺ドキッとしたで?どこで覚えてきたんや!!って笑」



宇『私もドキドキしたし』




桐「おっそれは嬉しいわ

あと6人やんな?頑張りぃや??」




宇『うん、また後でね』






去り際私の耳元で囁いた。




見かけよりあるんやな?




そうニヤニヤして去っていった。

これわざわざ言うもんちゃうやろ!

永遠思春期め!!






あと、6人。






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作者名: | 作成日時:2025年1月1日 13時

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