［５−２］ ページ18
宮舘side
「っ、今、まだ寝ぼけてて…その、ごめん、」
「うん。大丈夫。だろうなと思ったよ」
「マジでボーッとしてた。ほら、寝起きだから。
……ねぇごめん阿部ちゃんそれ止めれる？」
ニヤつきが抑えれてない顔で
そっと俺たちから距離をとる阿部。
当然、その理由が分かる俺は苦笑いを零して、
翔太に関しては「言うなよ絶対に」って
メディアへ向けてのファンサービスを拒否してる。笑
阿部も阿部で「もちろん」って頷いたまま、
どうぞどうぞってこっちに来る気のない手振りで
個室にあるソファーへと座った。
「なんでそこ？」
「いやほら。
翔太を優先してあげてほしいからさ」
「……優先ねぇ？」
にしてもこんな雰囲気になって、
改めてなんてできるわけがない。
とはいえまだ回復してない翔太は
もう反論も出来ないままため息をついたあと
まだ胸で息をしながら天井をぼーっと見ていた。
(……仕方ない。ここは俺から行きますか)
「翔太」
「……ん？」
潤んだ目が素直にこちらへ向いて
俺へ耳を傾ける。
だから俺も素直に椅子へ座り直して、
そっと翔太の手をポンっと撫でた。
「やっぱり……もうちょっとここに居てもいい？」
「っ……ぇ……」
まん丸になった目で翔太が固まる。
「話でも聞いてもらおうかなって。
昨日から俺らで話してたこと」
「……涼太達が…？」
「うん。もしかしたら、
翔太が怖くなってることが消えるかもしれないから」
見当がついていた不安材料は
早いうちに無くしてあげたい。
だからその思いで伝えれば
翔太の目線が戸惑うように下へ逸らされて、
触れていた手がキュッと俺の指を掴んだ。
「ん……聞く……」
「ありがとう」
いつもよりお行儀がいいのはきっと
まだ俺達へ迷惑をかけたと思ってるからだろう。
けど今はそれでもいい。
そんな不安はすぐに消してあげるから。
翔太が頷いてくれたのを見てから、
布団をかけ直すように繋いでくれた手を隠してやる。
多分阿部のことだからもう見つかってるだろうけど
それこそ翔太が本気で拗ねちゃいそうだから。
それから翔太が入院すると聞かされたあとの
俺達のグループメールを見せながら、
「早く治るように」と願う思いを一緒に伝えた。
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さつき - 遅くなりましたが、この度はリクエストに答えて頂きまして本当にありがとうございました！ゆり組の空気感がひしひしと伝わってきました！そして新作だてなべ！！更新心待ちにしております(*_ _) (2021年10月13日 21時) (
レス) id: 7cf1bf7c7a (このIDを非表示/違反報告)
つらら(プロフ) - まちこさん» これからも��書くと��思いますので、ですm(_ _)m (2021年10月4日 0時) (レス) id: d8343dd607 (このIDを非表示/違反報告)
つらら(プロフ) - まちこさん» まちこさん、コメント、そして最後までご覧頂きありがとうございました！ そういってもらえて本当に嬉しいです！甘やかされる渡辺さんはこれからも思いますので、もしも出会えた時はまたよろしくお願いします♪ (2021年10月4日 0時) (レス) id: d8343dd607 (このIDを非表示/違反報告)
まちこ(プロフ) - 完結おめでとうございます！甘やかされる渡辺さんが大好きなので、更新楽しみにしておりました。たくさん読み返してまだまだ楽しませていただきます^ ^ (2021年10月1日 1時) (レス) id: 5f3bab2395 (このIDを非表示/違反報告)
さつき - いつも楽しみに読ませて頂いてます！精神安定剤な宮舘くんと素直に甘える渡辺くん(ゆり組)のお話を良ければお願い致します！ (2021年9月24日 23時) (レス) id: 7cf1bf7c7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つらら
| 作成日時：2021年9月4日 0時
