［１−５］ ページ5
．
「おはようございます」
最初の仕事である雑誌の撮影と取材が出来る
スタジオビルに着き、そのままロビーを歩きながら
すれ違う人達からお祝いの言葉を貰う。
しかもその数は今までの比ではなく、
デビューして沢山の仕事に関わったからこそ
繋がっているご縁を感じて何度もお辞儀を繰り返した。
しかし。
すれ違う人の反応はそれだけで、
やっぱりマネージャー同様
俺の頭の上を見て怪訝そうな顔をする人はいない。
そこまでくれば流石に俺の目が
おかしいんじゃないかと思えてくる始末だ。
もはや気にしないのが吉なのかと
楽屋を目指しながらなんとなく頭上を見ると
57という数字と少し青が増したゲージ。
「って…え？」
(朝より増えてる…？ なんで？)
なんの異変もなく
数字だけが増えているソレに
思わず口が開いてしまう。
だって今のところ体調も気持ちも変化はないのだ。
もしかして自分とは関係してない…？
いやだとしたらなんで俺のとこにあんだ。
「はぁ…分からん」
とはいえ寝る前からずーっと支障はないし、
気は散るかもしれないけど
仕事の邪魔にはならないだろうからまだ良いものなのか。
……うん。
まあそうだ。そのはずだ。
だって最悪意識さえ
そっちに向けなければいい話だから。
どうせ俺だけ見えてて
周りは見えてないんだし。
そうそう。そう思えばまだマシだって思えるもんだわ。
だから俺もあくまで知らないフリをして今日1日…
ガチャ
「おはよ」
「おおー！ おはよ！ 今日の主役っ……は？」
「おはよしょっぴー……え？」
「ん、なに？」
「いやっ、え…？」
いつにも増してテンションが高い
メンバーに迎えられた楽屋。
それに予想通りだと照れながら
中へ入るとたちまち
みんなの顔が固まっていく。
そしてその約3秒後。
しっかりと時間を取ったメンバーが
スイッチを押されたように声を上げた。
「ぅええ？！」
「しょっぴーどういうこと？！」
「だからなにが！」
「いや、その頭の上のやつ！」
「え…？」
「なんか浮いてんだよ！」
「これゲージかな？ え、58ってなに？」
次々に口を開く言葉を聞いていれば
今さっき決めた答えを覆すコメントに襲われる。
そうなれば今度は俺が少し思考停止してしまって
しっかり時間を取らせて貰ったあと、
「えっ？！ これみんなも見えるやつなの？！」
ようやくこちらも理解まで追いつくことが出来た。
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焼き芋 - この作品つららさんの中で一番好きです！(全部好きです) (1月2日 8時) (
レス) id: 0eae0d6ded (このIDを非表示/違反報告)
つらら(プロフ) - そらさん» そらさん、コメント･そして最後までお読み頂きありがとうございました！そう言って頂けて本当に嬉しいです、書いていて良かったです！もし出会う作品がまたあればその時はよろしくお願いします♪ (2021年11月30日 17時) (レス) id: d8343dd607 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - こんばんわ！完結おめでとうございます！こういうファンタジーなおはなし大好きなのでめちゃくちゃ楽しく読ませていただきました！また次の作品、あれば、楽しみにしています！ (2021年11月30日 0時) (レス) @page23 id: c707cc39d0 (このIDを非表示/違反報告)
つらら(プロフ) - もふさん» もふさん、コメント返信遅れまして申し訳ありません！(汗)無事、完結しました。この作品を見つけて下さって本当にありがとうございました！ (2021年11月30日 0時) (レス) id: d8343dd607 (このIDを非表示/違反報告)
もふ - 新しい作品だ！と楽しく読ませて頂いてます。完結までの流れが楽しみです。これからますます寒くなるのでお身体には気をつけて下さい。 (2021年11月9日 23時) (レス) @page6 id: aa11895481 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つらら
| 作成日時：2021年11月5日 0時
