防弾の専属メイクは辛すぎる

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あたりが真っ赤に染まる頃


私は目を覚ました






『ふぐっ』




起き上がろうとするとお腹の部分が痛んだ





そうだsugaさんに殴られたんだった







少し服をめくってお腹を見てみると



変わらず赤紫色のまま





ジョングク君にけられた足の方も



青たんになっている




痛いな…







お昼ご飯を食べていないのに



不思議とお腹は減っていない







みんなの撮影は終わっただろうか



ふとスマホの電源を付けると





16:42




と画面に表示された





もうすぐ冬だからか日が落ちるのが早い



もうすぐソウルでの7度目の冬






もしかしたら



オンニがマネージャーさんに

あんなことを言ったから





私は辞めさせられてしまうかもしれない







7度目の冬を迎える前に


職を失ってしまうのかもしれない






「もう来なくて良いよ」







なんてこと言われてしまうのだろうか







僅かな確率で


働けたしても気まずい






マネージャーさんからの


もともと小さかった信頼は




もう0%になってしまっただろう





きっと私の事を避けるし無視する






1度でも良いから


たった１時間でも良から





みんなと飲み会に行きたかった



わいわいしてみんなと話したかった






・

・

・

・




ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ…ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ




電話の音で目を覚ました


こんな時間に誰だろうか





会社からだろうか…




気が重くなる





むくりと布団から出て携帯の液晶画面を見る




『えっ…』





画面にうつしだされた名前に

驚きつつもそっと電話に出た






『もしもし？





＿＿＿＿オッパ…？』









？「やぁA。久しぶり

元気にしてた？」







久しぶりに聞くオッパの声は変わらず優しくて



とても安心する






”A”


なんて久しぶりに呼ばれた









オッパに会いたいな…





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