【オリジナル】ほのぼのした本屋だと思ったら個性の塊しか居ませんでした。

20話。 ページ21

sideA

A『もにゅもにゅしてる〜。きもち〜。』

取ってもらった。

はっ！可愛いマグカップ！

A『マキちゃん好き〜。』

猫谷｢俺に通用すると思う？｣

思いません。

A『ムッシュってクレーンゲーム得意かな。』

猫谷｢絶対苦手だろ。不器用だもん。｣

A『中村くんは器用そうだね。』

猫谷｢丁寧だからね。｣

A『さくはクレーンゲームハマってた時期あるから得意かも！』

猫谷｢普通、そこは田中さんじゃないの？｣

え？ヒナちゃん？

猫谷(なんで男ばっかり…)

A『ヒナちゃんは得意そうだな〜…』

いつか誘お。

A『ヒナちゃんのシフト確認しよ。』

ケータイの画面に表示されるシフト。

猫谷｢取ってあげるから田中さんに迷惑かけないの。｣

取ってくれるの！？

A『わーい。マキちゃん好き〜！』

猫谷(ああもう可愛い。)


中山｢げっ…｣

あっ。

A『やあやあ。』

猫谷｢ほら、取れたよ…って中山くんじゃん。｣

A『ありがとう！』

中山｢何故居るし…｣

居ちゃダメなの？

A『ひどくない？』

猫谷｢ごめんね〜。｣

何故謝る。

牧野｢陽向〜。｣

中山｢おかえり。｣

誰だっけ。

牧原くんだっけ。

A『中村くんと牧原くんって仲良しだね。』

中山｢もはや誰だよ…｣

？？

猫谷｢A｣

なぁに？

猫谷｢俺、コインゲームしてくるわ。｣

A『隣座っても良いー？』

猫谷｢邪魔しないでね。｣

はーい。

A『またねー。』


A『未だに何が楽しいのか分からん。』

猫谷｢あっそ。｣

A『マキちゃん暇。』

猫谷｢邪魔しないって約束したでしょ。｣

したけど。

むぅぅ…

せっかく来たのにつまんない。

猫谷(ちょっと拗ねた。可愛い。)


side中山

牧野｢な〜陽向〜｣

中山｢なに？｣

牧野｢白銀さんの後ろに居た人って彼氏なのかなぁ…｣

中山｢あ〜…そうなんじゃない…？｣

牧野｢お前知り合いっぽかったじゃん！｣

そう思われた方が店長も本望だろうけど…

中山｢本人に聞け！｣

ただコイツが知らないのは白銀は口を開いて1分経つか否かで店長の話になる。

A【今日、マキちゃんがねー】

A【昨日マキちゃんが！】


牧野｢あ！白銀さん！｣

くるっと振り向いてこっちに来た！

来んな！

あ、店長戻ってきた。

猫谷｢A、対戦するんじゃなかったの？｣

A『するー！』

俺たちに手を振って店長のもとに戻る。


店長幸せそう。

21話。→←19話。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す