【なむあみだ仏っ！蓮台―utena―】うちの堂守さんは。 (ページ10)

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9話ページ10

sideA

うーん…

A『ヌーリーさぁん。』

居ないし……

カオル｢おや、堂守。どうしたんだい？｣

A『ヌーリーさんは？』

カオル｢ヌーリー？｣

あっ、そういえば当番だった…

A『うー…』

ハナ｢ん？どうした？｣

カオル｢堂守、顔あげちゃダメだよ。｣

カオルに抱きしめられた。

いい匂い～。

カオル｢あ、ヌーリー。｣

ヌーリー｢ん？｣

ヌーリーさんの声する。

ヌーリー｢どうかした？｣

カオル｢堂守、目ェ瞑ってて。｣

はい！

ヌーリー(素直で可愛い～♡)

抱っこされた。

ヌーリー｢じゃ、行こっか｣

どこへ。

ヌーリー｢堂守ちゃん、もういいよ。｣

眩し。

A『…やぁ～…』

ヌーリー｢そんなにしっかり抑えてたの？｣

だって、目抑えててって…

A『ヌーリーさん探してたんだ！』

ヌーリー｢そうなの？｣

ヌーリー(可愛い～♡)

A『あのね、』

あ、降りよう。

A『ヌーリーさん？』

ヌーリー｢どうしたの？｣

いつもの縁側に抱っこしたまま座る。

A『すきんけあってどうすればいい？』

ヌーリー｢スキンケアねぇ…僕とお出かけしよっか。｣

わぁーい！

ヌーリー｢堂守ちゃんとデートだ♡｣

でーと？

A『うん。』

お出かけだよね？

お出かけだー！

A『？』

ヌーリー｢日焼け止め。梅雨の時期もしなきゃダメ。｣

ほーー。

ヌーリー｢本当に綺麗な顔だねぇ。｣

そうなの？

ヌーリー(処女雪みたい。ホント可愛すぎ。)

ぺたぺた塗られていく。

A『ヌーリーさんの手はお化粧品の匂いする～。』

ヌーリー｢まあ、メイク担当だしね。｣

A『おとなって感じする～』

ヌーリー｢ま、堂守ちゃんよりは大人だね。｣

そりゃそうだ。

ヌーリー(堂守ちゃんは純粋無垢な無邪気で真っ白な子どものまま。だから煩悩とかで穢れないで。)

ヌーリー｢さ、出掛けようか。｣

お化粧品はなかなかわかんない。

ヌーリー｢堂守ちゃん、肌弱い？｣

ヌーリー(あまり刺激ない敏感肌用にした方良いのかな…)

A『？』

ヌーリー｢手、出してごらん。｣

ほい！

ヌーリー｢堂守ちゃんの手、もっちもちだね。｣

もちもち？

A『いい事？』

ヌーリー｢そうだよ。｣

褒められた！

ヌーリー｢堂守ちゃんはお気に入りってないの？｣

A『なーい。だからヌーリーさんにお任せしちゃおって！』

ヌーリー(僕、今堂守ちゃんに頼られてる…！はぁ可愛い～!!期待には答えなくちゃ！)