【なむあみだ仏っ！蓮台―utena―】うちの堂守さんは。

2話 ページ3

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ゴロゴロしてる。

縁側で。

地蔵菩薩｢おっと。｣

ｸﾞｴｴｪｪ。

踏まれた。

地蔵菩薩｢そんな所に寝てる堂守が悪い。｣

ここは私の憩い場だぞ！

いつもここに居るよ！

地蔵菩薩｢詫びだ。｣

大福くれた。

A『わぁーい』

地蔵菩薩(無邪気な奴だ…)

A『はい。』

地蔵菩薩｢？｣

A『半分こ。』

地蔵菩薩｢…もらっとく。｣

食べないの？

地蔵菩薩(あ〜…愛い奴〜……)

たーべよ♪

地蔵菩薩(うちの堂守は愛いすぎる。)

A『ごちそうさま♪』

荒っぽく撫でられた。

A『なーに？』

地蔵菩薩｢何となく。｣

わけわかめ。

A『あ、阿閦〜。』

阿閦如来｢どうしたの？｣

………

阿閦如来｢？｣

A『お地蔵さんのお供え物食べちゃった…！』

どうしよう！

罰当たりかな！？

阿閦如来｢地蔵菩薩があげたんでしょ？｣

地蔵菩薩｢堂守にお詫びとお裾分けのつもりだったんだが…｣

阿閦如来｢お詫び？何かしたの？｣

地蔵菩薩｢い、いやぁ…？｣

明後日の方向みてる。

地蔵菩薩｢オレからあげてんだから罰当たりではねーよ。｣

阿閦如来(うちの堂守さんは本当に可愛い〜♡)

また荒っぽく撫でられた。

むぅ…嫌じゃない。

阿閦如来｢あ、その大福美味しそー♡｣

地蔵菩薩｢やらないぞ。｣

やっぱり食べちゃいけないやつ…？

薬師如来｢阿閦…｣

阿閦如来｢はーーい！｣

行っちゃった。


阿閦如来(あ、堂守さん。なんか用だったのかな？)


地蔵菩薩｢よし。｣

阿閦如来を見送ってたら、大福食べ切ってた。

地蔵菩薩｢堂守も買い出しについてくるか？｣

A『いくー。』



薬師如来(親子みたい。)


不動明王｢堂守！地蔵菩薩！｣

地蔵菩薩｢お前も買い出しについてくるか？｣

不動明王｢おう！｣


歩くの早い！

不動明王｢堂守って歩きおせー。｣

むっ！

街までは下り。

だから、慎重にね。

A『下で待ってていーよ。』

ずっと中途半端な所に止まっててもね…


あ。


地蔵菩薩｢堂守！！｣

踏み外したって脳が判断した瞬間に助けられたんだけど。

A『ありがと…』

地蔵菩薩｢堂守、そのままオレの肩掴んでろ。｣

歩けるけど…

地蔵菩薩｢見てるオレらが気が気じゃない。｣

なんで。

A『怪我したら伊舎那天とか薬師如来とかに』

治癒に長けてる神仏居るよ。

地蔵菩薩｢堂守。｣

拒否権はないそうです(´・ω・｀)


不動明王(瞬時に堂守を守る地蔵菩薩！かっけぇぇ！)

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