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「座れって」
「………」
掴まれた手首を離してほしくて、大人しくそこに座った
「冷めるで、ほんまに笑」
フンとまた笑って、私のお皿をのぞきこむその人
……誰のせいで食べれなかったと思ってるの。
昼休みだけ、とか思わないで断ればよかった。
「……いただきます」
「めしあがれー」
別にあなたの作ったご飯じゃないから。
そう思って軽くにらむと、永瀬廉はハハッとかわいた笑い声を上げた
「サークル決めたん？」
私の話しかけるなオーラにも屈せず、どんどん質問を投げかけてくるその人
「…………」
まだ決めてない。けど、
そんな風に言えば絶対ダンスサークルに誘われるに決まっている
……ここは、黙っておこう。
「……なぁ、まーじで嘘つけないタイプ？」
小馬鹿にしたように笑いながら永瀬廉がお茶を一口飲んだ
「決めてますって嘘でも言っとけば逃げられんのに笑」
自分の馬鹿さ加減に呆れると同時に、
嘘をつけ。と、私に言うその人に、
すごく、すごく腹が立つ。
嘘なんて、嘘なんてついても、
誰も幸せになれないでしょ。
私は、もう
嘘はつかない。
「まぁでもダンスできなさそうやしな」
言葉を続ける永瀬廉
それならどうしてあの時声かけたの、ムカつく
「……それはどうも、」
「あ、てかあれやん」
本当に、どんどん向こうのペースで話が進む
この会話の進み方は、落ち着かない。
「名前！聞いてないんやけど」
名前。それが1番知られたくない情報だってことに、きっとこの人は気がついてる
「名前は？おじょーさん」
その証拠に、顔が楽しそうだ
「もしかして、男苦手？」
「……別に。」
「じゃあなんでそんなガードかたいん？」
「それ知って何になるんですか？」
私の強い口調に永瀬廉が、おぉ、と小さく声をもらして、
「それでこそやん。気に入ったわ」
と、なぜか嬉しそうだった
冷たく、適当にあしらっても、
全然動じないその人と話すのはかなり疲れる。だけどなぜか、
少しだけどきどきした。
やっと終わったお昼の時間
「じゃ、俺行くわ。貴重なお時間、ありがとな」
そう言ってあっという間に立ち上がった永瀬廉は、
「……よっこらせ、っとー」
食べ終わった私の分のお盆まで、持っていってしまった。
変に優しく、しないでよ。
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zzz(プロフ) - ここまでイッキ見してしまいました。廉先輩の様な厳しくも温かい優しさに触れあえて主人公ちゃんは幸せだよね…。どうか、みんなにとって最高な結末が待っています様に。 (2020年10月14日 19時) (
レス) id: f02299600f (このIDを非表示/違反報告)
バカさん(プロフ) - 詩愛さん» 待つだけで涙出てきます (2019年12月23日 21時) (レス) id: dcf79e1d34 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - バカさんさん» ありがとうございます！そんな風に言って頂けてとても嬉しいです…まだまだ泣ける展開がありそうですが、最後までよろしくお願いします^^！ (2019年12月23日 21時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - みるちゃ。さん» いつもありがとうございます！好きだと言っていただけて本当に嬉しいです…これからも素敵なストーリーをお届けしますので、最後までよろしくお願いします^^ (2019年12月23日 21時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - みるちゃ。さん» いつもありがとうございます！好きだと言っていただけて本当に嬉しいです…これからも素敵なストーリーをお届けしますので、最後までよろしくお願いします^^ (2019年12月23日 21時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2019年11月18日 19時
