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そして突然、騒がしくなる世界。
私は真っ白な部屋の、
同じように真っ白なベッドの上で、横になっていた。
大人たちが、部屋の中を行ったり来たり
全員何かに、慌てているみたい
「A、A、ああ良かった、本当に良かった、」
さっき、目覚めた私の顔を1番最初に覗き込んだ女性が、
なぜかボロボロと涙をこぼしている
その横でその人を支える男性
彼の方も瞳を潤ませながら、私に向かって微笑んでいるけど、
なんだか見てはいけないような気がして、私はそっと視線を伏せた
「Aさん、わかりますか。気分はどうですか」
すると、真っ白なシーツを見ていた私のところに、
眼鏡の白衣を着た人が声をかけてくる
今、私の名前を、呼んだ？
「Aさーん、大丈夫ですか」
突然「大丈夫か」なんて聞かれても
どう答えたらいいのかわからなくて、
ただ瞬きをして、その人を見つめ返す
するとその人は、ぐっと眉間にシワを寄せた
そもそも、ここはどこで、
私は、何をしているのか。
何も、今の私には何もわからない。
私に話しかけてきたその人が、次から次へといろいろな質問をしてくる
それに受け答えしようと思っても、
どこか頭がぼんやりとしていて、
はっきりと答えられるものが、ひとつもなかった
「………そう、ですか、」
私が質問に答えられなくて詰まっていると、
その白衣の人は、苦しそうに視線を落とす
そして、
「Aさん」
もう一度、私の名前を呼んだ
そう、A。私の名前。
誰かが、私の目を見ながら何度も呼んでくれた、
優しく温かく、包み込みながら呼んでくれた、私の名前。
その視線も、温度も、
覚えてるようで、やっぱりどこかあやふやで。
誰だっけ、あの人。
「Aさん、いいですか」
ぼーっとしていた意識が、目の前の人に戻る
返事の代わりにじっと見つめると、
「あの、あそこにいる人。あの人が誰だかわかりますか」
その人はそう言って、さっきの女性を指さした
一気に緊張感が溢れる、白い部屋
そこにいる大人たち全員が私を見ていて、居心地が悪い
恐怖にその瞳を大きく震わせる女性と、その肩を抱く男性
ああ、なんだろ、
なんか、
「………ごめんなさい。よく、わからないです」
絞り出した私の小さな答えに、
白衣の人はまた、苦しそうに視線を落とした
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詩愛(プロフ) - zzzさん» こんばんは！お久しぶりです！また読んでいただけて嬉しいですありがとうございます^^ 少しずつですがお話をまだまだ書いていますので、楽しんでいただけたら幸いです。こちらこそいつもありがとうございます！ (2021年10月30日 23時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
zzz(プロフ) - 詩愛さん、こんばんは。大変ご無沙汰しておりましたが、詩愛さんの作品の香りを嗅ぎ付けてやって来てしまいました( ￣▽￣)まずは第一章お疲れさまでした。これから先の展開もドキドキさせていただきますね。いつもありがとう。 (2021年10月29日 19時) (レス) @page50 id: f02299600f (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - ひだかくんさん» いつもありがとうございます！いろいろ気になることがたくさんありますよね……ぜひ今後の展開にも期待してくださいね。ありがとうございます、無理せず更新いたします！ (2021年8月4日 23時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
ひだかくん(プロフ) - 高評価が一回しか押せないのがすごく悔しいです(ToT)廉君と主人公ちゃんがこれからどうなっていくのかなとか、きちんと思い出せるのかなとかめっちゃ気になります笑 作者さんも無理のないようにしてくださいね！ (2021年8月3日 23時) (レス) id: 10f3d7dc91 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - ミツキさん» ありがとうございます！まだまだ先は長いので、今後もどうぞよろしくお願いいたします！ (2021年7月26日 15時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2021年7月24日 16時
