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その後の授業中、
ひとりでお昼休みを過ごしていた永瀬くんの姿が、何度も思い浮かぶ
やっぱりちょっとだけ、彼の存在が、気になるんだ。
そっと盗み見た教室の奥の方の席
当たり前だけど、永瀬くんはそこにいて、
すっと冷えた目で黒板を見つめている
もう少し、永瀬くんと話してみたいな。
そんな淡い気持ちを抱きながら、私も黒板に目を戻した。
「「さようなら〜」」
その日の帰りのホームルームが、あっという間に終わる
すぐに振り返ったけど、永瀬くんは支度をすませていて、もう教室を出るところだった
急がなきゃ。
私も慌てて教科書をカバンに詰め込んで、教室を飛び出す
すると廊下の先、階段をおりようとしているその背中が見えて、
「永瀬くん！！」
名前を呼んで、急いで君に、駆け寄った。
君がゆっくりと振り返って、少し驚いたように、目を丸くする
「ねえ永瀬くん、方向どっち？」
それに構わずに投げかけた質問
唐突だったな、と、言った直後に少し後悔。
「………は？」
まあそうだよね。っていう君の反応。だけどへこたれない。
「今から帰るんでしょ？」
「いやまあ、帰るけど、」
「じゃあ一緒に帰ろうよ。私と。」
自分でもかなり大胆だったなぁと思うけど、
もっと驚いた君の表情を見ると、なんだかちょっと、嬉しかった。
「いや、何言うとるん、」
「だめ？」
「だめっていうか………なんで俺なん？」
君はやっぱり、困惑気味。
だからちゃんと、まっすぐに言おうと思う
「仲良くしたいから。友達になりたいからだよ。」
その言葉を聞いた君の耳が、ほんのりと赤くなった
ああ、なんだかやっぱり、ちょっとだけ嬉しい。
「ねえ、いいでしょ？」
「………別に。」
「ありがと」
ぷいっと顔を背けた永瀬くんと並んで、私は階段を降りた
ふたりで校門をくぐる
永瀬くんは初めて会った日に乗っていた黒い自転車を、手で押していた
歩きの私に合わせてくれてるのかなって、ちょっと嬉しかったり。
「永瀬くん、家近いの？」
「……まあ。じゃなかったらチャリなんか使わんやろ」
「え〜私二駅先だけど、私より近いの、なんか負けた気分」
そう言うと、君が少しだけ笑う
「いや、どこで勝負してんねん、」
その笑顔が、びっくりするほど優しかった。
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詩愛(プロフ) - reeeinさん» ありがとうございます、、、！！どうぞ最後までお楽しみください！！よろしくお願いいたします！ (2020年9月29日 23時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
reeein(プロフ) - もう、詩愛さんは天才です、私が保証します、天才です、、、続き楽しみにしてます、、！！！ (2020年9月28日 23時) (レス) id: 713e35c5a6 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - さとひとさん» 嬉しいです〜ありがとうございますT_T 第二章もよろしくお願いいたしますね！ (2020年7月27日 12時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 雪さん» 毎日ありがとうございます！更新頑張りますね！第二章もよろしくお願いいたします！^^ (2020年7月27日 12時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
さとひと(プロフ) - とてもキュンキュンしながら読ませていただいています！好きすぎて何回も星を押してしまいます、、。明日の公開楽しみにしています！ (2020年7月27日 0時) (レス) id: df351be635 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年6月29日 14時
