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・
電話、って、
どうして。
メッセージじゃなくて、電話。
状況が読み取れなくて、返事をできないでいると、
「忙しい？」
返事を急かすように、追い討ちをかける君
諦めたい、そう思っているはずなのに、
私は、断れなかった。
「大丈夫、できるよ」
「よかった、じゃあ後で！」
そのまま終わる会話に、心臓が暴れだす
電話って一体、なにを言われるんだろう。
全然わからないこれからの展開に、
少しだけ、怖くなった。
・
その日の夜までは、なんだか浮ついた気持ちが続く
沈んでいく太陽を見ていると、だんだんと緊張してきた
どんな話をされるのか、何回考えてみてもやっぱり、見当もつかなくて。
はなみちゃんのことかな、とか。メッセージじゃだめなこと？とか。
ぐるぐると考えを巡らせていると、
あっという間に夜がやってきてしまった。
ケータイを握りしめて、約束したその時刻が来るまで部屋の時計と睨めっこ。
カチッと音がして、時計の長い針がひとつ進んだ瞬間に、
待ってましたとばかりに鳴る、着信音。
表示された君の名前に心臓が飛び跳ねて、
震える指で、そっと電話をとった。
「もしもし？」
「もしもし、」
「やほー紫耀だよ。ごめんね急に」
「全然大丈夫」
まだたったそれだけの会話なのに、
耳元で響くそのハスキーな声に、苦しくなる
「冬休み何してる？」
「実は何もしてない…紫耀くんは？」
「俺もねー、初詣以降は特に何もしてないかな。」
「そう、なんだ、」
そんな風に、雑談を続けていく君
だけど明らかに、本題はそこじゃない。
話の途中、ふと訪れた沈黙で、私は自分から一歩踏み込んだ
「………今日は、はなみちゃんの話？」
「………あー、いや。違うよ」
紫耀くんの、歯切れが悪い。
「どうしたの、紫耀くん、」
「そのー、確かめたいことが、あって、」
その時、なんとなく嫌な予感がして、
「Aちゃん、好きな人いるって、ほんと？」
その予感は、的中する。
君への想いが、知られてしまったのか。それとも、
「………好きな人、って、」
「Aちゃんはさ、」
うろたえる私に、紫耀くんは言葉を続ける
「今は、廉のこと、好きなんでしょ」
なぜだか、泣きたくなった。
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詩愛(プロフ) - kaiさん» わ〜嬉しいですありがとうございますT_T 引き続きよろしくお願いいたしますね^^ (2020年6月14日 21時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - かなこさん» こちらこそありがとうございます！引き続きよろしくお願いいたします、頑張りますね！^^ (2020年6月14日 21時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - さくらえびさん» いつもありがとうございます！嬉しいです……引き続きよろしくお願いいたします^^ (2020年6月14日 21時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - はるさん» かわいいですか！よかった！ありがとうございます、引き続きよろしくお願いいたします^^ (2020年6月14日 21時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 夜木さん» こちらこそありがとうございます！！引き続きよろしくお願いいたします！^^ (2020年6月14日 21時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年5月29日 20時
