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その日、部活が終わるまで廉は口数が少なかった
一緒に部活に行くけど、その間も。
私はどう接していいかわからなくなってしまって、
何も、何も彼に、話しかけられなかった。
そのまま迎えてしまった下校時間
「A帰ろ〜」
「あ、うん」
校門の前、遠くなるはなみちゃんと廉の背中を見ていると、紫耀が私を急かす
「………ねえ、寄り道ってどこ行くの？」
「んーと、いっぱい写真撮れそうなとこ。A今日カメラ持ってる？」
「持ってるけど、そんなところあるの？」
「あるよ。あの〜、駅の近くの遊歩道なんだけど、自然が多くてさ」
「………そこ、行ったことないかも。」
「いや〜、それはもったいないって」
紫耀くんは楽しそうに笑って、こっちだよ、と、いつもは通らない道へと私を連れて行った
「ここからの自然、ぜ〜んぶ綺麗だよ」
しばらく歩いていくと、たくさんの植物が植えてある遊歩道に着く
しかもただ植えてあるだけじゃなく、手入れや植え方が凝っていて
とても素敵な道。そんな印象を受けた
「こんなところあったんだ…」
「すごいべ」
「うん、初めて知った」
紫耀はまた楽しそうに笑うと、ケータイ貸して、と私に手を差し出す
私がその手にケータイを置くと、撮影タイムが始まった
ベンチが道の途中にあったり、綺麗な形の木の横におしゃれな街灯が立っていたり、
探せば探すほど、綺麗な場所が多くて、
他にもカメラを構えている人や、デート中のカップルがたくさんいた
君はそんな様子をゆっくりと動画で撮影したり、写真を撮ったり、自由に歩き回る
そんな様子がやっぱり、可愛くて。
私も負けないように、ファインダーをのぞきこんだ。
「どんなの撮れた？」
しばらくして、私に近寄ってきた君
お互いに見せ合った写真に、似ている画角が多くて、
「俺ら感性似てるのかな？」
と、紫耀が嬉しそうにする
「似てるかもね？」
君を見上げて少し冗談ぽく言うと、君はふにゃりと笑った
「………なんか最近Aさ、前と雰囲気違うよね」
突然言われた言葉に、ただただ驚く
私のこと、見てるの？
「……それ、恋してるからかも。」
君に。
そんな風に応えると、君は少し悲しそうに呟いた
「………知ってるよ。」
ねえ、紫耀
もしかして、まだ誤解してるの？
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詩愛(プロフ) - kaiさん» わ〜嬉しいですありがとうございますT_T 引き続きよろしくお願いいたしますね^^ (2020年6月14日 21時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - かなこさん» こちらこそありがとうございます！引き続きよろしくお願いいたします、頑張りますね！^^ (2020年6月14日 21時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - さくらえびさん» いつもありがとうございます！嬉しいです……引き続きよろしくお願いいたします^^ (2020年6月14日 21時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - はるさん» かわいいですか！よかった！ありがとうございます、引き続きよろしくお願いいたします^^ (2020年6月14日 21時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 夜木さん» こちらこそありがとうございます！！引き続きよろしくお願いいたします！^^ (2020年6月14日 21時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年5月29日 20時
