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どす黒い嫌な気持ちが、ずっと私をつかんで離さない。
そんな状態のまま受けた午後の授業は、
途中で泣き出したくなるほど、今の私には過酷だった
何を、勘違いしてたのかな。
いつか、映画を観に行くことになった時、
“でもさすがに、ふたりはまずいか”
君は、そう言っていたもんね。
その気持ちは、変わらないんだね。
なのにどうして、最近の君は、
期待させるようなことばかり。
もう最初から、
好きなんていう感情が、なければよかったのに。
なんて。
そう思う私は、まだ明らかに君を想ってる。
授業中に小さくついたため息はきっと、
誰の耳にも、届かなかったと思う。
放課後になって、廉がいつものように私のところへやってきた
「行くで。」
少しその顔が緊張しているのは、
もしかして、これからの展開を察しているから？
私は廉に、伝えなきゃいけないことがある。
「廉、部活行く前に、」
「…………」
「話しておきたいことがあるの。」
いつのまにか、教室には私と彼のふたりだけ。
言うしかない。
廉、今まで傷つけてごめんね。
私のせいで、たくさんつらい思いしたよね。
今になって、ごめん。と、
謝る私を、許してね。
ここまできても私は、紫耀くんを諦めきれないみたい。
“好き”
その感情がどれほど難しくて、どれほど複雑なのか
今になって、やっとわかった。
「………ねえ廉、私ね、」
「待って。」
だけど廉は、私の言葉をさえぎる
「…………わかっとるよ。今からAが言おうとしとること」
苦しそうに、その唇から漏れる息
「でも、もうちょい。あとちょっとでいいから、」
「最後の悪あがき、さしてほしい。」
ねえ、だって、そんなの、今ならわかるけど、
誰も、幸せにならないよ。
頷けない私を見て、廉は少しだけ笑った
「………ほんまに俺、困らせてばっかやな。Aのこと」
ごめん、と小さく謝る彼は、
何も、何も悪くない。
「………さ、部活行こか」
わざと明るく振る舞う廉
私は、頷くことしかできなくて。
廊下を通りかかった紫耀くんが、
教室にふたりきりの私たちを見かけたことには、
廉も私も、気がつかなかったんだ。
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詩愛(プロフ) - kaiさん» わ〜嬉しいですありがとうございますT_T 引き続きよろしくお願いいたしますね^^ (2020年6月14日 21時) (
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詩愛(プロフ) - かなこさん» こちらこそありがとうございます！引き続きよろしくお願いいたします、頑張りますね！^^ (2020年6月14日 21時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - さくらえびさん» いつもありがとうございます！嬉しいです……引き続きよろしくお願いいたします^^ (2020年6月14日 21時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - はるさん» かわいいですか！よかった！ありがとうございます、引き続きよろしくお願いいたします^^ (2020年6月14日 21時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 夜木さん» こちらこそありがとうございます！！引き続きよろしくお願いいたします！^^ (2020年6月14日 21時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年5月29日 20時
