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そして今日も、下校時間があっという間にやってくる
「じゃあまた明日！」
「紫耀とAちゃん、またねー！」
今日は、いつもよりあっさりと彼女と別れたように見える君
だけどもちろん、
そんなのは、勘違いなんだ。
「今日も可愛かったな〜、」
彼女と別れた途端に、今まで抑えていた想いを、私にぶつける君
わかってたよ、わかってたけど。
「ごめんなんかいつも俺の話ばっか」
「ううん、全然。気にしないで」
「Aちゃんってほんと優しいね、超助かってる」
「そうかな、」
優しくなんて、ないけど。
見上げた君の顔が優しくて、またぎゅっと、切なくなった
「あ、ねえ待って」
その時突然、君が立ち止まって、私の顔を覗き込む
距離が、近い
「……どうしたの、」
「まつげ、ほっぺについちゃってる」
「え、ほんと？」
恥ずかしくて急いでとろうとしたその時、
小さい時に聴いた、おまじないを思い出した
自然にまつげが抜けた時、願い事を思い浮かべてから他人にまつげを取ってもらうと、
その願い事が叶う。そんなおまじない。
「………ね、紫耀くん、取って、」
「…ん？え、えっ、写真？今？」
「違うよ、違くて、」
突然天然を発揮する紫耀くんに、
「……まつげ、取ってくれない？」
精一杯の勇気を、振り絞る
「あ、そっち？いいよ、全然。………じゃあ、」
あっさりと私を受け入れた君は、
「目、つぶって」
そう言って、私に近づいた
鼓動が聞こえないように、高鳴る胸を抑えて、
目をつぶる私
空気が動いて、紫耀くんの匂いが鼻をかすめた
お願いです、
この想い、届いてください。
「………はい、取れたよ」
そんな言葉が聞こえて、そっと目を開けると、
まだ至近距離にいた君と、
視線が、交わった
近すぎる距離、溢れてきそうな気持ち
君を、私のものにしたい。
「………ねえ、紫耀くん、」
「Aちゃんってさ、」
だけどその時、同時に呟かれた君の声に、私の声はかき消されてしまう
何を言われるの。何かを少し期待したのに、
「こう見ると意外と。背ちっちゃいんだね」
そう言って君は、ははっと笑った、だけだった。
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詩愛(プロフ) - zzzさん» いつもありがとうございます！ドキドキしてくださっていますか、よかったですT_T 続きもぜひ読みにいらしてくださいね！お待ちしております^^ (2020年5月29日 20時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - kaiさん» いつもありがとうございます！日課だなんて嬉しいです……精一杯頑張って書きますね！続きもぜひ読みにいらしてください！^^ (2020年5月29日 20時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 涼杜兄妹さん» ありがとうございますT_T 引き続き皆さんのコメントを糧に頑張ります！ぜひ続きも読みにいらしてくださいね！よろしくお願いいたします^^ (2020年5月29日 20時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 夜木さん» いつもありがとうございます！嬉しいです……これからも精一杯頑張りますので、続きもぜひ読みにいらしてくださいね！またよろしくお願いいたします^^ (2020年5月29日 20時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - まいさん» 毎日おつかれさまですT_T 少しでもお仕事の疲れがとれるように、私も頑張って更新しますね！続きもぜひ読みにいらしてください！よろしくお願いいたします！^^ (2020年5月29日 20時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年5月4日 19時
