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・
私はその日、
部活で君に会ったらどうやって撮影に誘うか。
それだけを考えて過ごした。
授業中も、ずっと頭を巡らせ、
ああでもない、こうでもない。と、うまい誘い方だけをひねり出す
休み時間になると、隣の永瀬くんが私に声をかけてきた
「なんか今日難しい顔しとるけど、考え事？」
「あ、うん、ちょっとね」
撮影に紫耀くんを誘おうと思う。
そんな残酷な言葉を、私を誘ってくれた彼に、伝えることはできない
だけど彼は、曖昧にごまかした私の表情を見て、
「………なんかわかったかも。Aが考えとること」
力なく笑いながら呟いた
多分、鋭い永瀬くんは、
今回も、彼の誘いを受け入れなかった私の気持ちに。私のしようとしていることに、
すべてに、気がついているんだと思う
彼にこんな表情をさせるのが申し訳なくて、
だけど、こればかりは、譲れないんだ。
永瀬くんは私から視線をそらすと、
ゆっくりと、外に流れる雲を見上げた
・
「A、行こか」
放課後、帰りのホームルームが終わって、
永瀬くんがカバンを背負いながら私を呼ぶ
「そうだね、行こっか」
今日も、私たちは部活におしゃべりをしに行くけれど、
いつもより胸がどきどきするのは、
これから、しようとしていることのせいで。
「…………」
廊下を歩いて教室に向かう私たち
永瀬くんは、しゃべらなかった
紫耀くんを誘いたいけど、それでも永瀬くんの想いをきっぱりと断ることもできずに、
私の心は、ぐらぐらとさまよう
もっと、ちゃんと向き合わないと。
彼の、気持ちとも。
そんなことを考えながら歩いていると、今日の教室にたどりついた
「失礼しまーす」
いつものように、永瀬くんが入ってすぐにみんなに挨拶をした
「お〜ふたりともおつかれ〜」
「おつかれーっす」
あとから教室に入った私は、すぐに君の姿を探すけど、
教室の奥、いつもの場所にいるのは、はなみちゃんだけ。
永瀬くんもそのことに気がついた
「あれ、紫耀は？」
「あ、なんか体調悪いらしくて。今日学校来てないの」
永瀬くんの質問に答えるはなみちゃん
君のいない教室
“紫耀”
なぜかいつもより、彼女のその呼び方が、羨ましかった。
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詩愛(プロフ) - zzzさん» いつもありがとうございます！ドキドキしてくださっていますか、よかったですT_T 続きもぜひ読みにいらしてくださいね！お待ちしております^^ (2020年5月29日 20時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - kaiさん» いつもありがとうございます！日課だなんて嬉しいです……精一杯頑張って書きますね！続きもぜひ読みにいらしてください！^^ (2020年5月29日 20時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 涼杜兄妹さん» ありがとうございますT_T 引き続き皆さんのコメントを糧に頑張ります！ぜひ続きも読みにいらしてくださいね！よろしくお願いいたします^^ (2020年5月29日 20時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 夜木さん» いつもありがとうございます！嬉しいです……これからも精一杯頑張りますので、続きもぜひ読みにいらしてくださいね！またよろしくお願いいたします^^ (2020年5月29日 20時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - まいさん» 毎日おつかれさまですT_T 少しでもお仕事の疲れがとれるように、私も頑張って更新しますね！続きもぜひ読みにいらしてください！よろしくお願いいたします！^^ (2020年5月29日 20時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年5月4日 19時
