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「………立ち話もなんだし、ちょっと座ろっか、」
ショッピングモールの真ん中で、修学旅行の思い出を掘り下げていた私たち
「あ、うん、そうだね」
神宮寺くんの言葉に私もうなずいて、カフェを探して歩き始めた
「ごめんね、こんな話して」
歩きながら少し小さな声で君は言う
その手にはまだ、そのストラップが握られていた
「ううん、大丈夫」
「そっか。……あ、ここ。ここでもいいかな」
大人気チェーンのカフェの目の前で止まる神宮寺くん
「いいよ、どこでも。」
「じゃあ、入ろ」
私たちは微妙な距離のまま、席に案内された
・
席について、注文を済ませて、店内をぐるりと見回す
こんなおしゃれなところ、あの頃はなかったな。
「ここ来てみたかったんだよね、俺」
「このお店、最近人気だよね」
「そうそう、それで気になっててさ」
君と2人きりで向かい合うことが、最近増えてきているけど、
今日は、大切な内容の話だけに、いつもよりぎごちない雰囲気がただよっている
「お待たせしました」
すぐに頼んだ飲み物が運ばれてきて、店員さんに笑顔を向ける神宮寺くん
店員さんが、少し照れたように笑って離れていった
……そうもなるよね、こんなにかっこいいもん。
少し居心地悪く感じながら、カップに口をつける
「………さっきの続きだけどさ、」
君が探るように私を見つめるけど、
「あの時、」
そんな君の言葉にかぶせるように、私から話題を振った
「旅館のお土産屋さんで会った時、見過ぎだったよ。私のこと」
「いや……しょうがなくない？」
君が目線を泳がす
「なんで？」
「なんか……女の子のお風呂上がりの雰囲気って、いいじゃん、」
君はコーヒーを一口飲んだ
「………女の子の？」
私の言葉に、神宮寺くんとやっと目が合う
「……そう。特に好きな子の、ね」
ああ、だめだな、私は、
この人に本当に弱いし、この人も私の弱いところを知り尽くしている
まっすぐな君の目から逃げるように、視線を落とす私
「……体育祭からだから、もうAのこと好きだったんだよ。あの時」
「…………」
もう好きだったなら、なんで、
なんでその時、言ってくれなかったの。
「ここまで言えばわかると思うけど、」
「あのストラップのこと、ちゃんと話すね」
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詩愛(プロフ) - _to_shoさん» いつもありがとうございます！切なく共感していただけて本当に嬉しいです^^ 続きもお楽しみに！ (2020年2月15日 15時) (
レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
_to_sho(プロフ) - 選ばなかった未来が、少し気になるの、、、切ないです泣。共感100パーセントです泣 (2020年2月9日 2時) (レス) id: 92c3943f3d (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - _to_shoさん» 楽しんでいただけて何よりです！がんばって更新してまいりますのでよろしくお願いします！！ (2020年1月31日 19時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
_to_sho(プロフ) - 俺にちょっと時間ちょうだい、のとこでキュンキュンマックスです！！長いお話逆にありがとうございます！！ずっとドキドキできるとか最高です！よろしくお願いします！！ (2020年1月30日 21時) (レス) id: 92c3943f3d (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - _to_shoさん» 嬉しいです〜！ありがとうございます！ (2020年1月27日 19時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年1月13日 13時
