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だけど、受付の係はあまり準備することがなかった
「終わっちゃったね」
「ほんとだね」
作業がとってもはやく終わってしまって、2人で苦笑い
「ちょっとおしゃべりしよっか」
君のそんな提案に賛成して、私たちはその日の残りの時間をのんびりと過ごした
・
そして、あっという間に迎えた文化祭当日
最初にクラス全員で集まって軽くミーティングをする
「それじゃ、今日は楽しもうね！！」
明るく声をかける実行委員に、みんな頷いた
「いろんな人怖がらせちゃおうぜ！」
「お化け役、がんばろー！！」
「俺たちも、がんばろうね」
みんなが持ち場につこうと動き出すと、神宮寺くんがやってきて私にささやく
「うん、がんばろうね」
君の後をついて、廊下にある受付の席に向かった
「お客さん、どれくらいくるんだろうなー」
「どうなんだろう。お化け屋敷他のところもやってるよね」
「ね。俺たちのところかなり奥まったところにあるし、もしかしたらあんまり来ないかもね」
君がふぅ、と息を吐く
「まあ、来てくれることを祈ろうよ」
「そだね。Aちゃんのいう通りだ」
私たちは受付でひたすら待ったけど、
「………やっぱり来ないかー、」
「なかなか、ね」
お客さんは本当にパラパラとしか来なかった。
「は〜、暇だね」
「そうだね」
君の意見に賛成すると、突然、あ、と声をあげて君が私に向き合った
「ね、あっちむいてホイしようよ」
「え？」
「暇じゃん？今。だから遊ぼうよ」
キラキラと目を輝かせる君が、可愛い。
「いいけど、」
「おっけ、じゃあいくよ？最初はグー、ジャンケンポン！」
「あっちむいてホイ！！」
こうして始まった私たちのゲーム大会
最初あまり乗り気じゃなかったのに、
「あ！今絶対横向いたでしょ」
「いやいやいや、絶対Aちゃんの見間違いだから！」
かなり楽しく遊んでしまっている自分に気がつく
君といると、ずっと笑顔でいられる
「じゃあ次は、腕相撲！」
「え、私勝てるわけないよ、」
君の突然の提案に困惑した
「大丈夫！利き手じゃない方でやるから」
もう準備を始めている君
「……ほら、握って？」
うながされるままに初めて握ったその手は、
思ったよりごつごつしていて、
少し胸が苦しかった。
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詩愛(プロフ) - _to_shoさん» いつもありがとうございます！切なく共感していただけて本当に嬉しいです^^ 続きもお楽しみに！ (2020年2月15日 15時) (
レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
_to_sho(プロフ) - 選ばなかった未来が、少し気になるの、、、切ないです泣。共感100パーセントです泣 (2020年2月9日 2時) (レス) id: 92c3943f3d (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - _to_shoさん» 楽しんでいただけて何よりです！がんばって更新してまいりますのでよろしくお願いします！！ (2020年1月31日 19時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
_to_sho(プロフ) - 俺にちょっと時間ちょうだい、のとこでキュンキュンマックスです！！長いお話逆にありがとうございます！！ずっとドキドキできるとか最高です！よろしくお願いします！！ (2020年1月30日 21時) (レス) id: 92c3943f3d (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - _to_shoさん» 嬉しいです〜！ありがとうございます！ (2020年1月27日 19時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年1月13日 13時
