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どういう展開かわからなくて、
神宮寺くんがどこに行ったのかも分からなくて、
とりあえずその場で、戻ってくるのを待った
その間も、クラスメートたちは恐ろしい仕掛けをどんどん思いついては、作り上げている
「…………」
どうしよう、本当にこれじゃ全然楽しめないよ。
思わず、制服のすそをぎゅっと握りしめた
「おまたせ」
そこへ、救世主のように現れた神宮寺くん
「あれ……大丈夫？」
力の入った私の手を見て心配そうに顔をのぞきこむ
なんとか頷いた私に、君は口を開いた
「なんか受付の係がいなくてさ。俺ら、受付やらせてもらえるって。だからもうこっちの作業しなくていいよ」
思わず君を見つめ返す
「え、どうして、」
「俺がお願いしてきちゃった」
そう言って、ふふっと笑って実行委員の2人を小さく指差す君
「だからさ、2人で受付の準備しようよ」
君はよく、「2人で」
その魅力的な言葉を使って私と言葉を交わしたよね。
あれ、でも、
「神宮寺くんも、受付なの？」
どうして、君まで受付なのか
それが不思議だった
その質問に、君はちょっとだけはにかんで、
頭をかきながら、目線を落とす
「だめ、かな」
少し上目遣いに、私を見上げた君
「いや、だめじゃないよ、だけど、」
神宮寺くんは緊張したように私の言葉を待つ
「神宮寺くんも、受付でいいのかなって」
私のために、あわせてくれているんじゃないかって
少し、心配だった
だけど、
「あー、そこは心配しないでよ。俺も受付でいいし……あ、いや、」
君は1度目線を落とすと、まっすぐに私を見つめた
「むしろ……Aちゃんと受付やりたいんだけどな」
その素直な言葉になんとなく恥ずかしくなって、今度は私が視線を落とした
「あ、もしかして嫌だった…？」
神宮寺くんは慌てたように私の顔色をうかがう
「ううん、まさか。なんかちょっと、」
少しだけ、
「嬉しくて。」
私がそう伝えると、君の瞳が揺れた
「………そっか、よかった」
「ありがとう、神宮寺くん。受付頼んでくれて」
「いやいや、これくらいなんでもないよ」
にこりと微笑む君
私たちを取り巻く空気が、
少しだけ、変わったような感覚
「……じゃあ、作業始めよっか」
君の言葉に、私は頷いた
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詩愛(プロフ) - _to_shoさん» いつもありがとうございます！切なく共感していただけて本当に嬉しいです^^ 続きもお楽しみに！ (2020年2月15日 15時) (
レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
_to_sho(プロフ) - 選ばなかった未来が、少し気になるの、、、切ないです泣。共感100パーセントです泣 (2020年2月9日 2時) (レス) id: 92c3943f3d (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - _to_shoさん» 楽しんでいただけて何よりです！がんばって更新してまいりますのでよろしくお願いします！！ (2020年1月31日 19時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
_to_sho(プロフ) - 俺にちょっと時間ちょうだい、のとこでキュンキュンマックスです！！長いお話逆にありがとうございます！！ずっとドキドキできるとか最高です！よろしくお願いします！！ (2020年1月30日 21時) (レス) id: 92c3943f3d (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - _to_shoさん» 嬉しいです〜！ありがとうございます！ (2020年1月27日 19時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年1月13日 13時
