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高校2年になって、まあまあすぐの頃に体育祭の準備が始まった
「あ〜体育祭楽しみ！！」
休み時間中、友達が満面の笑みでそう言う
「もう絶対優勝しちゃうもんね〜〜」
「できるといいね」
「あれ？Aちゃんテンション低いね」
「まあ、ね、」
正直、私はまったくと言っていいほど運動ができない
だから体育祭なんて、憂鬱でしかないのだけど。
「あ、待って思い出した。Aちゃんたしか去年の運動会の時、運動苦手だって言ってたよね」
その子はハッとして私を見る
「……そう、そうなんだよね、」
「まあでもなんとかなるでしょ！大丈夫だよ！」
「う〜ん、そうかなぁ」
明るく私の背中を叩くその子は、体育祭が本当に大好きみたいで、
笑顔が、キラキラしていた。
しばらくして、リレーの順番を決める学級活動の時間がやってくる
体育祭実行委員を中心にクラスの意見をまとめていくわけだけど、
「こいつ足速いから、最後の方にしたい」
「お前おぼえとけよ」
教室に笑い声が溢れて、幸せな気持ちになる。
そして同時に気になる、私がバトンを渡すべき人
私はバトンをうまく渡せたことが少ないから、
もちろん自分で練習もするけど、慣れている人だといいなぁ、とぼんやり思っていた
順番決めはどんどん進んでいく
「私もう少し後がいいなぁ」
「ここらへんでどう？」
黒板に書かれていく番号と、クラスメートの名前
「……えーと、じゃあまだ決まってない人はー？」
実行委員の声に私も含めた数人が手を挙げて、教室を少し見回すと、
神宮寺くんも、手を挙げていた。
どうして真っ先に、神宮寺くんが目に入ったのか、この時はわからなかったけど。
「あいてるところに入ってもらう感じになるんだけど、どこがいいとかある？」
なんとなく実行委員の子が私を見た
「Aちゃんは？」
残った番号の中で、1番足を引っ張らなくてすみそうなところを探す
「………じゃあ、20番、かな」
「20ね。他の子は？どこがいい？」
黒板に自分の名前が書かれていくのを少し緊張しながら眺めていると、
「あ、はーい、俺。21がいいな」
神宮寺くんが、手を挙げた。
「おっけー、他は？」
私がバトンを繋ぐのは、神宮寺くん、か。
こっそり君を見ると、
ぱちりと目が、合った。
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詩愛(プロフ) - _to_shoさん» いつもありがとうございます！切なく共感していただけて本当に嬉しいです^^ 続きもお楽しみに！ (2020年2月15日 15時) (
レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
_to_sho(プロフ) - 選ばなかった未来が、少し気になるの、、、切ないです泣。共感100パーセントです泣 (2020年2月9日 2時) (レス) id: 92c3943f3d (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - _to_shoさん» 楽しんでいただけて何よりです！がんばって更新してまいりますのでよろしくお願いします！！ (2020年1月31日 19時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
_to_sho(プロフ) - 俺にちょっと時間ちょうだい、のとこでキュンキュンマックスです！！長いお話逆にありがとうございます！！ずっとドキドキできるとか最高です！よろしくお願いします！！ (2020年1月30日 21時) (レス) id: 92c3943f3d (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - _to_shoさん» 嬉しいです〜！ありがとうございます！ (2020年1月27日 19時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年1月13日 13時
