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2人で指定された部屋に向かうんだけど、
「大丈夫？」
「うん、ごめんね、」
振り袖で歩くのはやっぱり少し、難しくて。
「ゆっくりでいいよ」
と、私に歩幅を合わせる神宮寺くん
ああ、そうだ。君は、こういう人だった。
またなんとなく懐かしさが溢れ出してくる
時間って、あっという間だ。
もう私たちは、高校生じゃない。
「ここだね？」
やっとたどりついた部屋の前に立って、神宮寺くんが貼ってある紙を確認する
「よいしょ、っと」
扉を開けた神宮寺くんが、私を先に通すためによけてくれた
「どうぞ、お先に」
「ありがとう、」
女の子を優先するところも、何も変わってない。
私たちが会場になっている部屋に入ると、視線がだんだんと集まってきた
ひそひそと小さな声で話しながら、だんだん近づいてくる懐かしい顔ぶれ
「………神宮寺くん？と、Aちゃん？」
「久しぶり！」
にこりと微笑む君の横で、私はただ、うなずくだけ。
「え〜〜！すっごい久しぶり！！神宮寺くんめっちゃかっこよくなってる！！」
「高校の時は微妙だった？」
興奮したように話す女の子たちを前に、冗談なんか飛ばしちゃって。
神宮寺くんはあっという間に、ひしめきあう振り袖の中に隠れてしまった
「おう！！A！！」
そこで突然名前呼ばれる
「あ、岸くんだ」
「よっ！」
岸くんが、近寄ってきた。
「マジで久しぶりだね？生きてた？」
「生きてたよ笑 岸くんは？」
「生きてた生きてた」
岸くんと会うのも、卒業以来かもしれないな。
「やっほ〜岸くん」
そこに神宮寺くんが戻ってきた
「うお！！神宮寺じゃん！！」
2人がぎゅっと握手を交わした
「いや〜〜マジで久しぶり！！お前来ないのかと思ってたんだけど」
「迷ったんだけどね、来ちゃった」
神宮寺くんが、あは、と笑う
「いやでもマジ来てくれて嬉しい」
「俺も岸くんに会えて嬉しいよ」
にこっと笑った岸くんが、突然何かに気がついた
「………えっ？ちょっと待って？」
「どうしたの笑」
笑う神宮寺くん
岸くんが私たちを交互に見た
「………お前ら2人今、一緒に来たけど、」
「もしかして………まだ、付き合ってんの？？」
思わずちらりと見上げた神宮寺くんの顔
ぱちりと、目が合ってしまった。
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詩愛(プロフ) - _to_shoさん» いつもありがとうございます！切なく共感していただけて本当に嬉しいです^^ 続きもお楽しみに！ (2020年2月15日 15時) (
レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
_to_sho(プロフ) - 選ばなかった未来が、少し気になるの、、、切ないです泣。共感100パーセントです泣 (2020年2月9日 2時) (レス) id: 92c3943f3d (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - _to_shoさん» 楽しんでいただけて何よりです！がんばって更新してまいりますのでよろしくお願いします！！ (2020年1月31日 19時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
_to_sho(プロフ) - 俺にちょっと時間ちょうだい、のとこでキュンキュンマックスです！！長いお話逆にありがとうございます！！ずっとドキドキできるとか最高です！よろしくお願いします！！ (2020年1月30日 21時) (レス) id: 92c3943f3d (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - _to_shoさん» 嬉しいです〜！ありがとうございます！ (2020年1月27日 19時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年1月13日 13時
