信じてもいいですか。《黒》 (ページ27)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:27,668 hit

27 ページ27

.

渡「目黒がお前の家まで来たってことはそれなりに話があってきたんだろ？お前のことどうでもいいって思ってないってことじゃん」

「どうせ着信とかも目黒からたくさん来たんだろ？」

「話を聞くだけでもいいから目黒と向き合えよ、」

確かに、言い訳をしたいってことはわたしのことどうでもいいってわけではないのか…

蓮が何考えてるかさっぱり分からないけど、

渡「大丈夫。家には阿部ちゃんがいるからもし目黒になんかされたらすぐ家に入ればいい。」

「俺に電話かけるでもいい。なんなら俺ん家来てもいいよ。」

「俺、目黒のことも好きだしAのことも好きなんだよ、だからこのままの関係なんて嫌なんだ」

「わがままな俺でごめん。だけど、目黒のためにも、そしてお前のためにも逃げないで欲しい。」

翔太がそこまで考えてくれてるなんて思ってもなかった。

渡「大丈夫、Aが目黒を想う気持ちきっと届くから。俺が保証する。」

もし振られたら俺が貰ってやんよー笑って笑ってるけどわたし告白するなんて一言も言ってないんだけど。

話を聞くっていう話じゃないの？

『告白するなんて言ってないしあんたはなんの話してんの途中から噛み合ってない』

渡「ふはっはっはぁー！ごめんごめん最後のは調子乗った。」

「でもこの際なんだし、目黒の話聞いた後にお前の気持ちも言っちゃえよ」

「Aなら大丈夫。」

翔太に大丈夫って言われるとほんとに大丈夫な気がする。

まぁ誰も告白するとは言ってないけどね。

『ありがとう、告白はしないけどとりあえず蓮の話だけきいてみることにするよ』

『逃げるの辞める』

渡「そうこなくっちゃ」

『ありがとう翔太、じゃあね』

翔太から勇気を貰って電話を切った

翔太、わたし、頑張るよ。

心の中でそう誓い家の目の前まで歩き出した。

.