信じてもいいですか。《黒》 (ページ21)

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『あ、ふっか起きた？』

まだ眠いのかただでさえ細い目がもっと細くなってしばしばしてた

深「誰と電話してたの？」

『翔太だよ、さっき電話掛かってきたから』

そっか…って聞こえないに等しい声を出しては布団の中に潜り出した

なんか、ばぶだな。

『もう9時だけど朝ごはん食べる？』

声掛けたらひょこって布団から目の上だけ出して「食べる…」なんて呟くからこいつ可愛いもんだ

深「あ、でも冷蔵庫の中なんもねぇや」

嘘でしょ？

って思って冷蔵庫開けたらほんとになんも入ってない。

ビールとつまみしかない。さすが自炊しない男なだけあるわ。

『じゃあ今からその辺のスーパーで食材買ってくる』

深「じゃあ俺も行く」

って言い出したけどふっかと買い物行くと余計なもんまで買っちゃうし寄り道多いから時間かかるんだよなぁ

『別にいいよ、すぐ帰ってくるし』

『それに突然押しかけたも同然だからお詫びとして1人で買いに行くから寝てていいよ』

ふっかはわたしが折れないのを知ってるから渋々「わーったよ、、早く帰ってこいよ。荷物重かったら呼べよ？すぐ行くから」なんて言うからモテるんだろうなーって思う

顔がバケモノだからモテないだけなのかなこいつ

『わかったわかった、行ってくるね』

ふっかから鍵を貰いふっかを置いて家を出た

なんかこのやり取り新婚さんみたいだなぁ～って思っては切なくなった

こんな風に思っても思い出される顔は蓮だから、。

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