story98 ページ7
赫足のゼフ視点
｢んっ………生きてる…………」
目に入ったのは木目の天井
背中の感触はゴツゴツした岩とは違い柔らかいベットの感触
｢……っ…これは動けねぇな」
体を起こしたが歩ける力はなく俺は歩くのを諦めキョロキョロと辺りを見渡す
あったのは俺の手から届きそうな程の距離にあるベル
俺はベルをを取る
ベルに着いていた紙を外し俺は紙を開く
「起きたらベルを鳴らしてください」
簡素に書かれたその文字に俺は疑うこともなくベルを鳴らす
チリンチリン
部屋に響く
きっと廊下にもこの音が届いているのだろう
コンコン
『入りますね』
部屋に来たのはカートを引きながら歩いてくる女だった
｢お前が俺とチビナスを助けてくれたのか｣
『チビナス？ああ、あの少年ですね。はい、勝手ながら助けました』
『チビナスくん？はまだ眠っておりますよ。温かい飲み物を持ってきたので飲んでください』
まずは体温を温めましょう！と元気に言う女から湯気が立つコップを受け取り飲む
ホットミルクだった
『何か食べますか？持ってきますよ』
｢じゃあ頼む｣
『分かりました少々お待ちください』
そう言って女は部屋を出ていった
部屋は静寂に満たされていた
“赫足のゼフ”もこれで終わりか…
俺は無くなった右足を触る
右足は完璧に処置されていてこれもあの女がやってくれたのか…
と思いながら俺はまだ温かいホットミルクを飲んだ
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リリア(プロフ) - ジャネットさん、ありがとうございます！これからも皆さんに喜んでもらえるように頑張ります！ (2020年2月11日 7時) (
レス) id: a1c1a0f2f0 (このIDを非表示/違反報告)
ジャネット(プロフ) - 1万回投票したいくらい好きなお話です…。応援してます！ (2020年2月11日 2時) (レス) id: 0c6808fe65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サン・D・リリア | 作成日時：2020年2月1日 23時
