絵麻の姉は僕っ子で梓の彼女《BROTHERS CONFLICT》

第十衝突 ページ14

カーテンから差し込む朝日の光で目が覚めた
隣には梓……
そういや、昨日泊まらせてもらったんだっけ？
僕は急に昨日のことを思い出した

あ、梓と……キス……
思い出しただけでもカァァとなる！

梓「A……おはよう、顔を赤くしてどうしたの？」

貴「あ、梓！！おはよう！」

ヤバい……つい声が大きく……

梓「もしかして……昨日のこと、思い出してた？」

貴「えっ……いや、その……」

言い訳は出来ねーし、梓には笑われるし……
どうしたらいいんだ！

梓「A……可愛い」

またそんなこと言うよ……

貴「梓……眼科行った方がいいぞ……本当に」

梓「そう？Aはもう少し自信持ったら？」

そう言われてもな〜、昨日……３回も間違えられたんだ……自信は持てないな

梓「A……声が漏れてるよ、かな兄が女性だって見抜けてたよ」

かな兄……ああ、要さんのことか
でもあの人……ホストだからな〜

梓「A……かな兄は一応僧侶だよ」

梓……エスパーだ！
僕の心を読んでいる！

梓「エスパーだって顔してるけど……声が漏れてたよ……？」

貴「マジ？」

今日は調子が悪いな……
昨日のキスが原因なのか？

梓「あっ、A……」

貴「うん？なんだ？っておい！」

梓の顔が……まさかこの展開は……
恥ずかしくて僕は瞼を閉じる

梓「前髪、はねれるよ？」

えっ……まっ前髪？
なんだよ……びっくりさせるな

梓「A？」

貴「なっなに！？」

やってしまった……

梓「リビング行こう？」

貴「あ、ああ」

良かった……ばれてない
僕がベッドから立とうとすると手を引かれた
そして……キスされた……うん？キスされた！？

貴「梓！？」

梓は少しいたずら顔をしたあと何事もなかったようにベッドから立った
僕は少ししたから思考が戻り、梓を追って梓の部屋を出た

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