たった一つの嘘 (ページ3)

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これ以上は見てらんねえページ3

あ「スマホ無くした」

五条「あぁ、あの時に壊れたみたいだね」

あ「はー、じゃあ買わなきゃ」

本当は壊しましたー！なんて言える訳もなく

だって、A、僕の連絡先ブロックして削除してるし、スマホ見られたら付き合ってないこともバレちゃうから即座に壊した

ついでに最近のAの身の回りの男も精算しといた

五条「今日Aの家いきたーい」

あ「え、やだ」

五条「前は毎日いってたのに？」

あ「絶対うそ」

五条「ほんと！」

粘っていたら家にあげてくれるということで、初めてのAの家。場所は知っていたけど、嫌われてるから中に入るどころか、話しかけるのもダメだったし、なんせ無視されてたから今はとても感動してる

Aと会話ができてることに

五条「お邪魔しまーす」

あ「何もないよ」

五条「なくていいの！Aの匂い〜」

色々見て回っていると、有り得ないものがあった

歯ブラシ、そして髭剃り

あ「それ、先輩のでしょ？なんでまじまじと見てるんです？」

五条「いやー、久しぶりにAの家来たからさぁ」

前のAのスマホに、彼氏らしき人物はいなかった。連絡をとっている男は数人いたが、家まで上がり込んでる様子の男はいなかったはず

でもあちらこちらにある男の痕跡

普通に同棲してる、と思うくらい男物がある

Aが覚えてないということはこの1年で出会った男

あ「何か食べます？」

五条「うん」

キッチンに行くAを尻目に、僕は寝室へと向かった

五条「うん、ゴムはない」

てか、A彼氏いんの？知らなかったんだけど。てか接近禁止令出てるから近づけないのもあるけど…硝子も冥さんも何も言ってなかったんだけど？！

五条「はぁ……」

とりあえず男のパンツは僕の術式で粉々に跡形残らず粉砕しといたけど

それでも拭えない結構やばい事態。その男が帰ってきたら地獄になる

いや、最悪の事態の時は、領域展開で再起不能にしたらいい。そしたら何も話せなくなる

あ「できましたよ、先輩」

五条「はーい」

あ「明日わたし早いんで食べたら帰ってくださいね」

五条「泊まってくー！」

あ「話聞いてました？」

五条「眠りの妨げはしないから！ね？」

何だかんだAは心を開けば押しに弱い

あ「そういえば合鍵持ってるの先輩？」

五条「え、うん」

あ「はぁー、やっぱ渡してたかぁ」

となぜかガックリするA

持ってないけどね。明日作ろ