一生懸命って案外悪くない4 (ページ34)

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『お母さん、荷物これで全部？』

母｢うん、ありがとう。｣

『いいよ、別にっていつも言ってんじゃん。』

母｢最後、みんなに会わなくてよかったの？｣

そう、今日は東京を出る日

本当は今日のこと、大野先輩達やSixTONESの連中、

なによりSnowManに言わなきゃいけなかった。

けど、言ったら皆止めるじゃねーか。

そしたら決心が鈍る。行きたくなくなる。

私はお母さんがしてきてくれた分、支えていくって決めたんだ。

『...二度と会えなくなる訳じゃないから大丈夫でしょ。...行こ。』

母は先に転院先に送って貰い、私は午後から。

...最後に高校にだけ寄っていくか。

いつも歩いてた道を通る

今日は土曜で休みだから誰もいない。

居るとしたら先生ぐらい

自分の教室の中に入り、ドアにもたれかかる

ここから始まったんだ。

佐久間が私の腹殴って、SnowManに半ば無理やり入れられて...

その後伊織も入ることになって、、、

大野先輩達の件はゴタゴタしたなぁ。

でも結局仲良くなってさ。

佐久間と付き合い始めて、初めて愛されることを知って。

みんなと出会って仲間の本当の意味を知って。

こぼれそうになる涙をぐっと堪えて窓から外を眺める

『...じゃあな。皆。』