08 / 貴方のいいところは知ってるけれど ページ9
side A
おはよ、って優しい顔して入ってきた彼は
いつもの定位置、俺の隣へ腰を下ろす。
すぐに台本に目を通す彼は、いつも真面目。
どんなことに対しても真面目。
それはとても尊敬するしいいところでもあるんだけど
時々、疲れないのかなと心配になるときがある。
「あ、しょーちゃん、」
「ん、」
「長い一服だったねぇ」
「2本吸っちゃった」
「んふふ、どしたの」
いつも収録前に一服するのは知ってるけれど
今日はいつにも増して長かったそれに、リーダーが一言告げる。
苦笑気味に返ってきた言葉に、みんながふふ、と笑みを漏らす。
ストレス溜まってんじゃない、ってそれぞれが翔ちゃんに一言。
「……松潤、今来たとこ？」
「うん、今」
椅子に座り新聞を手にした彼が
ふと、松潤に投げかける。
なんてことないように答えたそれに、
彼はまた、もうひとつ。
「………どこから来た？」
目をやらずに聞いていた俺らもつい見てしまうほど
どういう質問？って感じの問いで。
「……？？…家から、かな、」
は？って顔した松潤がそう答えると、
あ、と我に返ったような表情。
「や、そうだよね、それ以外ないよね」
「ふは、どしたの翔ちゃん」
「や、ふふ、忘れて」
意味わからない質問をする彼に、ニノもつい口を挟む。
隣を見れば、きょとんって顔した松潤と目が合って。
首を傾げると、可笑しそうに眉を下げていた。
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ヲ伽 -otogi-(プロフ) - Kazue Akasakaさん» コメントありがとうございます✨『らしい』という言葉がとてもうれしいです、、！楽しんでいただけるようにがんばりますので、ぜひお付き合いよろしくお願いします🥰 (2022年11月24日 14時) (
レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
Kazue Akasaka(プロフ) - こちらでのコメントは初めてさせて頂きます。ヲ伽さんらしい繊細なお話で続きが楽しみです。 (2022年11月23日 19時) (レス) @page5 id: fbdba45f48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヲ伽
| 作成日時：2022年11月23日 18時
