1095 / ふわり、そのまま ページ35
side O
潤「ねぇねぇにぃ、」
あれから1週間ほど経った2人での休日。
おやつの時間でプリンを準備してると
ちょんちょん、と太もも辺りをつつかれる。
「はーい？」
潤「あのね、ぷりんのまえにね、あの、おはなし…、
……たすけてほしいって、おはなし…あるよ、」
「うん、何か困ってるのかな？なんだろう、」
ちょっといつもと違う言い回し。
きゅ、って自分の服の裾を掴んで、
もう片方の手はおなか辺りの服を掴んでるから
その両手をそっと包んで握ってあげる。
潤「えっと……、まぁのね、わんちゃんの…おはなし、」
「うんうん」
潤「えと……えっとね、……んーと…、んー……っ」
「潤ちゃん、大丈夫。1回ぎゅーしよっか、ね」
なかなか言葉が出てこなくて
視線がきょろきょろと彷徨う。
そんな様子の彼を見て、一旦中断。
そっと抱きしめて、頭から背中にかけてゆっくり撫でる。
耳元で、ふぅ、とひとつ吐息が聴こえて
ガチガチに力の入ってしまっていた彼の身体が解けていくのを感じた。
「うん、大丈夫。
わんちゃんのことで困ってることがあるから、そのお話があるんだよね。
大丈夫、にぃに潤ちゃんのお話伝わってるからね」
伝わるように、わかってもらえるように上手にお話しなきゃ、
って思って戸惑ってしまう子だから
ちゃんと伝わってる、わかってることを感じてもらう。
じっと見つめられて、俺の言葉が本当かどうか分析されてるのがわかる。
これはこの子の特徴。
疑われてるわけじゃなくて、
言葉の処理や、続きとして本音を話してもいいかどうか、
それをこの子がゆっくり考えてる時間。
考えてから口に出したり行動に移したりする時間は、
人それぞれだから。
潤「にぃ、わかってくれて…ありがと、」
「ううん？潤ちゃんのお話がじょうずだから」
不安げだった表情がゆるんで、ふわりと笑う。
この子とのこの瞬間が好きで、
この子だけじゃなく俺らも安心出来る。
潤「えっとね、わんちゃんの…ね、おはなしで…、こまってる、こと…あるよ…？」
「うん、困ってることがあるんだよね。助けてほしいって言ってたもんね」
潤「うん、にぃにね、たすけてって…おもってるんだけど…」
「うん、じゃあそれが何か、ゆっくりお話しようね」
小さく頷いてくれたのを見て
この子がひと息つける時間を設ける。
次から次へうつり変わってしまうのは、
ゆっくりなこの子にとって負担になるから。
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ヲ伽 -otogi-(プロフ) - 櫻宮さん» ぐりぐり姫ちゃんわたしもお気に入りです( 笑 )、なでなでしてあげてください！😂 (2022年1月19日 15時) (
レス) @page30 id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - ぐりぐり姫ちゃん何回見ても癒し。笑...ちゃんと感情を表に出せるようになった姫ちゃん。偉いね。すごいね。って猛烈に撫で撫でしたい。笑 (2022年1月19日 10時) (レス) @page47 id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
ヲ伽 -otogi-(プロフ) - nyanさん» ありがとうございます😭😭 (2022年1月18日 14時) (レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
ヲ伽 -otogi-(プロフ) - 櫻宮さん» 舌足らずな姫ちゃんが好きで書いてしまいます🙈笑。 (2022年1月18日 14時) (レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
nyan(プロフ) - 続く限り読み続けますよ❤️ (2022年1月13日 21時) (レス) @page46 id: 2c77e9de22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヲ伽 -otogi-
| 作成日時：2021年11月23日 17時
