07 / 見返りの必要性 ページ10
side S
嗚呼、
本当に
堪ったもんじゃない。
「ぅっ、く…っ、……っは、はぁ……、は、」
「大丈夫、?……ちょっと凭れな」
「ほらこれタオル、」
朝食、すべて出たんじゃないか。
胃が空っぽな気がする。
本当に
堪ったもんじゃない。
「…………昨日の今日だもんね」
「ごめんね、避けるように言えばよかったね…」
「や……、ごめ、……」
大丈夫だろうと思われた暗所は
予想外にダメだった。
いつもなら大丈夫なのに
原因は100%、昨日の墓参り。
朝から苦しくもなかったのにな。
無意識にフラッシュバックでもしてたかな。
「ちょっと間ここ居ようか、」
「や……大丈夫、俺動ける…」
「いや……大丈夫じゃないのは楽屋のほうなの」
さっき、苦しいながらも智くんが出て行ったのは気づいていて
きっと楽屋に俺が戻る準備でもしに行ってくれたんだろうとも分かっていた。
「……………あっちもお取り込み中?」
「うん、そうみたい。結構ね」
和の察しに少し視線を逸らし、
俺の頭を撫でながら答える智くん。
松潤もパニックなのか。
結構、ってことは、何か声でも聞こえたんだろう。
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櫻宮 - もちろんです!Part2も楽しみにしています! (2021年9月20日 17時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
ヲ伽 -otogi-(プロフ) - 櫻宮さん» ありがとうございます!Part2でもぜひよろしくお願いします´`* (2021年9月20日 0時) (レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 彼は彼らは何を思うのか何を感じるのか、続き楽しみです! (2021年9月19日 21時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - いよいよ折り返し地点ですね。続き楽しみです! (2021年9月8日 18時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 最後の言葉を彼は分かっていた。だから彼は会いに来た。うーん、何だかなぁ。腑に落ちないというか何というか、、笑更新楽しみです! (2021年8月26日 17時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヲ伽 -otogi- | 作成日時:2021年2月19日 17時