16 / 盾 ページ19
side O
「お疲れ様、」
「あ、お疲れ様……ありがと、」
午前の仕事を終え、午後から相葉ちゃんと雑誌の取材の日、
楽屋で待ってると、背後から伸びてきた手。
その手には、缶コーヒー。
「え、買ってきてくれたの？」
「や、リーダーのマネが持ってたやつ( 笑 )」
「なんだ、( 笑 )」
ふは、と相変わらずの笑顔を零して
ソファに腰を下ろす。
「あ、そういやあれから翔ちゃんどう？」
「あぁ、体調不良もなくなった」
「じゃああの決断はよかったってことか、」
「うん、ふふ、ありがとう」
「ううん、潤も気にしてたから」
翔ちゃんの調子が少し悪いのは2人も気づいていて
心配してくれてた。
あの決断をして、2人に大まかに話して
その後、体調不良はピタリと止んだ。
「大丈夫ならよかった」
「まぁ、原因はそうだと思ってたんだ」
「そうなの？」
「うん、でも……どうしたらいいかわかんなかったから、長引いた」
後悔がダダ漏れてる俺を察したのか
会話を続けようとはしなかった。
それが少し、申し訳なくて。
「松潤は？大丈夫なの？」
「うん、あいつは大丈夫だよ」
「……………原因……わかってるから、防げる？」
「や、俺あいつの詳しいこと知らないんだよね」
初めて落とされたそれに
つい、視線が引き寄せられる。
「知らないって…、でも、携帯とか…」
「あぁ、なんとなくは知ってるよ？
あいつが俺に零したことと、察しがつくことはわかる」
「………それ以外は、知らないの？」
「知らないっていうか……聞かない、かな。
なんとなくは分かるから、わざわざ思い出させる必要ないし」
相葉ちゃんを見ていてよく思う。
松潤に対しての優しさが、溢れ出てる。
「まぁ、防ぎ方もわかってるしね？ふふ、」
目を細めて笑う彼の瞳の奥に
あいつ、なんていう言葉とは裏腹の優しさが見える。
詳しい原因も知らない中での防ぎ方って
どんなものなんだろう。
この人はどうやって、
彼を守ってるんだろう。
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櫻宮 - もちろんです！Part2も楽しみにしています！ (2021年9月20日 17時) (
レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
ヲ伽 -otogi-(プロフ) - 櫻宮さん» ありがとうございます！Part2でもぜひよろしくお願いします´`* (2021年9月20日 0時) (レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 彼は彼らは何を思うのか何を感じるのか、続き楽しみです！ (2021年9月19日 21時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - いよいよ折り返し地点ですね。続き楽しみです！ (2021年9月8日 18時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 最後の言葉を彼は分かっていた。だから彼は会いに来た。うーん、何だかなぁ。腑に落ちないというか何というか、、笑更新楽しみです！ (2021年8月26日 17時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヲ伽 -otogi-
| 作成日時：2021年2月19日 17時
