773 / どうしても、愛 ページ10
side O
潤「…………ね…？」
「ん？」
潤「………ごはん、…まってて、くれて…ありがと、」
「ふふ、みんな居るときはみんなで食べたいもん」
まだ余韻が抜けなくて、ゆっくり食べる彼に合わせて
俺らも少しゆっくり食べてると
律儀にお礼を伝えてくれる。
そっと頭を撫でて答えてあげれば
柔らかく微笑んで。
和也「潤くん、それちょっと大きいでしょ、小さく切ってあげる」
潤「ん…ありがと、」
和也「ん、あーん」
潤「………ふふ、あー…」
和也「ふふ、おいし？」
潤「んふ、おいし、……………たべさせて、？」
和也「ふふ、いいよ、」
ニノの目尻が、いつも以上に下がってる。
それだけ柔らかい笑顔で彼を見るニノの瞳も
和室から出てきてからずっと、少し潤んでる。
和也「おなかいっぱい？」
潤「ん…、……まぁ、ごめんね…？」
雅紀「んーん、いいよ？おいしそうに食べてくれてありがと潤ちゃん、」
潤「…………まぁ、」
両手を広げて呼び
それに、相葉ちゃんは優しそうに笑って抱き上げる。
雅紀「今日ね、入浴剤入れたいな〜って思ってるの」
潤「………なに、いれる…？」
雅紀「なんかさ、冬っぽいのがいいよね？」
潤「んふ、ふゆっぽいのって…なぁに、」
きゅって抱きついて肩に顔を埋め、
ゆらゆら揺られて
でも寝るわけじゃなく、その雰囲気に酔いしれてる表情。
潤「…………ねぇ…？」
埋めてた顔をあげて
じっと相葉ちゃんを見つめたかと思えば、
俺と翔ちゃんへ、チラリと視線が来る。
立ち上がって傍に行き、そっと触れてあげれば
ニノは傍で見守ってる。
潤「………………たくさん、……いたかったの、」
突然落とされた言葉でも理解できるのは、
彼の伝えたいという想いがちゃんと伝わってくるから。
「うん、」
潤「………………いたいの…、……やだった…」
翔「うん、」
潤「………………いいこ、なら…すきって、……うそだったの…」
雅紀「うん、」
潤「……………みんな…には、ずっと…あいしてて、ほし…って、おもうの…っ」
キョロキョロ瞳が彷徨って
でも、チラチラ一生懸命俺らの目を見て。
そんな彼が愛おしいなんて、
ずっと知ってた感情だけど、
それでも。
「うん、ずっと潤ちゃんのこと愛してるよ」
翔「俺らはずっと潤のこと愛してる」
雅紀「ずっと愛してるよ潤ちゃん」
それでも、
その感情を抑える術なんて、知らなくて。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1146人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
櫻宮 - 大宮さん» 中のお手紙を見てニヤける彼らを想像してさらにニヤけてしまう私。笑姫の想いはきっと彼に届いてると思います。 (2021年2月26日 8時) (
レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 大宮さん» 確かに姫の看病あってこそ。笑私も思わずマスクの下でニヤける。笑 (2021年2月26日 8時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
大宮 - 潤くんが一生懸命作ってくれたお守り、きっとしょうくんをまもってくれるよ！”お約束”ちゃんと守ってね？しょうくん。 (2021年2月24日 14時) (レス) id: a13c7c5f2d (このIDを非表示/違反報告)
大宮 - しょおく〜んっ！治ってよかったよ。姫のおかげだね(^^♪今日はしょうくんのやさしい顔が想像出来ました！私もつられてずっとにやけてます(*'▽') (2021年2月24日 14時) (レス) id: a13c7c5f2d (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 大宮さん» 私も大宮さんと同じです。そしてあわあわなのっ！に繋がる。笑何で姫ちゃんはあんなに可愛いんだろ？笑誰か教えてほしい。笑 (2021年2月22日 8時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ヲ伽 -otogi-
| 作成日時：2021年1月17日 11時
