490 / 伝わること ページ46
side A
翌日の朝。
ちょっと緊張しながら彼を起こす。
「おはよう、潤ちゃん」
眠そうに目を擦って
俺を捉えて。
潤「………おはよ、まぁ…」
眠そうな声で、そう零した。
一瞬間が空いたけれど、
徐々に嬉しそうな表情になる。
潤「……っ、まぁ…！」
「ふふ、よかった、声出るね？」
ぎゅ、と抱きついてくるから
ちゃんと受け止める。
傍で見てた3人も、ホッと安心してる。
潤「ふふ、まぁ、ありがとっ」
「んーん？俺はなんにもしてないよ」
潤「んーんっ、きのうね、いっぱいありがとうっておもったのに、いえなかった」
「ふふ、伝わってたよ？」
潤「ちゃんとね、いいたかったの」
「ふふ、そっかそっか、嬉しいよ、ありがとうね」
ニコニコ嬉しそうに頷いて、
より一層抱きついてくれるから
俺ももっと強く抱きしめて、そっと頭を撫でる。
3年間の、
″ 話しちゃいけない日 ″ 。
体と脳に埋め込まれたそれは、
たぶん、俺らが思うより深い。
忘れたままでよかったけれど、
それが思い出されてしまったなら
俺らが対応すればいいだけ。
怖くないこと。
不安にならなくていいこと。
俺らはちゃんと、言いたいことがわかること。
きっと、それをわかってくれたから
来年のこの日も声が出なくなったとしても
その日はもう、きっと。
潤「ふふ、だいじょうぶ、」
「ふふ、うん、大丈夫だったでしょ？」
潤「ん、こわくないって、わかった」
「ふふ、それならよかった、」
彼の中にある嫌な日を、
一日でも、消せたのなら。
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櫻宮 - いえいえ(^^)姫可愛いですね！(^^)私の毎日の癒やしです(^^) (2020年7月26日 9時) (
レス) id: 17eb94eea0 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - いえいえ(^^)姫可愛いですね！(^^)私の毎日の癒やしです(^^) (2020年7月26日 9時) (レス) id: 17eb94eea0 (このIDを非表示/違反報告)
ヲ伽 -otogi-(プロフ) - 櫻宮さん» ありがとうございます(*^^*) (2020年7月25日 16時) (レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - あっそうだったんですね(^^;それは初耳。(笑)姫の沼から抜け出せないし姫可愛いし、もう何なの！？って悶絶しまくってる櫻宮です(笑)彼の中の嫌な一日が少しずつ減ってほしいなぁ。そう思います。本当に、、 (2020年7月25日 16時) (レス) id: 17eb94eea0 (このIDを非表示/違反報告)
ヲ伽 -otogi-(プロフ) - 櫻宮さん» 実際にあったエピソードっていうのがまた可愛いですよね( 笑 )文字って怖いですよね、、 (2020年7月25日 0時) (レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヲ伽 -otogi-
| 作成日時：2020年7月9日 15時
