beg.77 / 存在 −A ページ34
「……え、…は…？」
「居るって…？」
意味が分からないというように
目を見開くニノと翔ちゃん。
けれどリーダーは、案の定
驚きはしなかった。
「…相葉ちゃん。…この前の、だよね？」
「…うん、」
「まって…なに？…会ったの？」
確認するようにリーダーが俺に尋ねる。
俺が頷くと、松潤が驚いて俺の方を見た。
彼の問いかけに頷くと、怒るでも悲しむでも無く
「そっか、」と一言零しただけだった。
「智くん、会ったって…その、もう1人に…？」
「うん。飲む約束してたんだけど全然来なくて探してたら、バッタリ見かけて。
…全然、違うよ。すぐに分かる。松潤じゃないって」
それから松潤は
俺に話したように、最初は仲良かったことから全て話し
ここ最近で恨みあってしまったこと、
あの連続した二日酔いのこと、
そして傷付けられた体も、
襟元をチラリと見せるようにして話した。
それにはみんなも、
目を背けそうになっていたけれど
一生懸命話す松潤を見ると
それは出来なかったらしい。
一旦話すのを区切った彼に
ニノが、覚悟を持ったようにして口を開いた。
「潤くん。…あの病院のこと…聞いてもいいかな」
「ニノさ…、なんでそんな病院が気になるの？」
俺がニノに問うと、チラリと俺に目をやった。
ニノは、
俺にも翔ちゃんとリーダーにも話す時には、
「たまたま潤くんを見つけて、
怪しい雰囲気の病院だったから変に思って潤くんを待ち伏せした」
と話すだけだった。
あの時はいっぱいいっぱいで頭が回らなかったけれど
よく考えれば、そんなに気になることでもない。
「潤くんのかかりつけの医者…、
過去にミスして悪徳医師に堕ちたって噂がある。
…だよね？潤くん」
驚いたようにニノを見た松潤に、
ニノは確認するように尋ねる。
彼は、諦めたように話し始めた。
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ヲ伽 -otogi-(プロフ) - ともさん» 読んでいただきありがとうございます！黒くて闇が深くて、キレイなだけじゃないお話ですが、そこから何かを感じ取っていただけていたらうれしいです´`*。楽しんでいただけてよかったです(*^^*) (2021年3月14日 13時) (
レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - とてもミステリアスな作品で簡単に「凄い」と一言で言い表せない。ただ純粋で優しい相葉ちゃんを騙してた？と思うと心が痛い(>_<)闇が深すぎて…理解し難い事だけど〜面白かったです。 (2021年3月14日 9時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
ヲ伽 -otogi- (元つむぐ)(プロフ) - なるちゃんさん» コメントありがとうございます(；；)！描写や人の複雑さが伝わったのはすごく嬉しいです(；；)感想ありがとうございました！これからもよろしくお願いします(*^^*) (2019年8月27日 20時) (レス) id: cfd42291d9 (このIDを非表示/違反報告)
なるちゃん(プロフ) - うーむ、すごい作品に出会いました。人物の描写がまるで映像を見ているかのようです。カッターナイフのシーンは泣けました。人ってなんて複雑にできているのでしょうね。ありがとうございました！ (2019年8月24日 0時) (レス) id: f390aacf74 (このIDを非表示/違反報告)
ヲ伽 -otogi- (元つむぐ)(プロフ) - Smilepug0923さん» コメントありがとうございます！嘘を咲かせてから( °_° )ファンだなんて嬉しいです(；；)辻褄が合っていると言って頂き安心出来ました！( 笑 )半年間、ありがとうございました！どうぞこれからもよろしくお願いします(*^^*) (2019年8月22日 18時) (レス) id: cfd42291d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヲ伽 -otogi- (元つむぐ)
| 作成日時：2019年6月1日 20時
