＃10 和也 ページ11
それが一番いい、と思ってそう言ってみると、
潤くんは"信じられない"とでも言うような表情(笑)
潤「……っず、と…いっしょ……む、の…?」
『かずといっしょにすむの?』と、言いたいんだろうけど…
驚きすぎだよ、潤くん笑 とぎれてるよ(笑)
「うん、そうだよ^^一緒に住むと、潤くんも独りじゃないでしょ?^^」
潤「かず…いいの…?」
「ん?何が?」
潤「おれ…こわいもの、たくさんあるよ…?ひとりで、いられないよ…?かずのじかん、うばっちゃうっ…」
いいんだよ、潤くん。
怖いものがたくさんあっても、独りで居られなくても。
潤くん、今までたくさん我慢してきたんだから。
本当の自分を、押し殺してきたんだから。
それにね、潤くん。
俺の時間を奪っちゃうなんてことないよ。
これからの時間を、潤くんに費やせるのなら。
潤くんが小さいころ、親から注がれなかった愛情を俺が注げるのなら。
これ以上、幸せなことなんてないんだよ。
それを伝えたくて、腕の中にスッポリとおさまっている潤くんを、
もう一度抱き締めなおして。
そっと、優しく。頭を撫でながら、話しかけた。
「ねぇ、潤くん?」
潤「ん…なぁに?」
「俺ね、潤くんのこと大好きなんだよ。
だからね、潤くんに怖いものがたくさんあっても、独りで居られなくても。
俺はね、潤くんと居れるだけで嬉しいの。
楽しいときは、楽しいねって。嬉しいときは、嬉しいって。
言ってくれるだけで嬉しいんだよ。
だからね、寂しいときも寂しいって言ってほしいの。悲しいときは悲しいって。
傍に居てほしいときは、傍に居てって言ってほしいの。
今まで我慢してきた分、これからは我慢しないでほしいの。
言いたいこと、言ってほしいの」
潤「…っか、ずっ…、」
「それはね、迷惑だとか、俺の時間を奪っちゃうとかとは違うんだよ。
俺にとっては、それがすっごく幸せなの^^」
潤「んっ…ん、かずっ…、」
「うん、大丈夫だよ^^」
潤「…あっ、がと…、かずっ、あり、がとっ……^^」
それを言うために、少し顔を上げて微笑みながら言った潤くん。
だけどやっぱり耐え切れなくて、もう一度俺の胸に顔をうずめて声を押し殺して泣いていた。
それを抱き締めることしかできない自分が悔しかった。
けれど、俺の服をきゅっと掴んでいる潤くんは、
まるで『離れないで』と言っているかのようで。
「大丈夫…俺、傍に居るからね」
あまりにも儚くて、そう言わずには居られなかった。
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ヲ伽 -otogi-(プロフ) - すいすいさん» ありがとうございます´`*！カイトいい曲ですよね、、（ ; ; ） (2021年8月6日 17時) (
レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
すいすい - おもしろいです。読んでいたら、テレビで、「カイト」が流れて泣いちゃいました。 (2021年8月6日 14時) (レス) id: fd76ce1517 (このIDを非表示/違反報告)
≫ じーゅん ≪ ∴亀更新∴(プロフ) - 潤翔さん» ありがとうございます^^早めに更新していきたいと思ってます^^ (2016年5月21日 21時) (レス) id: cfd42291d9 (このIDを非表示/違反報告)
潤翔 - 本当、泣いてしまいました。 また、更新されることを望んでいます (2016年5月21日 21時) (レス) id: 0891204a70 (このIDを非表示/違反報告)
≫ じーゅん ≪ ∴亀更新∴(プロフ) - Jun君好きさん» わわわわ嬉しいコメントありがとうございますっ！これからもがんばりますっ！ (2016年2月3日 23時) (レス) id: cfd42291d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つ む ぐ ＿＿ 。(元じーゅん)
| 作成日時：2014年3月20日 2時
