三十八話 ページ43
想像通り、狙われやすくこちらへ向かってくる敵がかなりいた。
「はっはっは、緑谷くんいっただくよ！」
「実質千万ポイントの争奪戦だ」
葉隠さんチームと鉄哲チームが私たちを挟み撃ちするように向かってきた。
「いきなりの襲来とはな。……まずは二組、追われし者の宿命。選択しろ緑谷！」
「そりゃ、もちろん。逃げの一手！」
私の方へ向き出久が合図をしてくる。
それに頷いて足をカンガルーにした。
『麗日さん』
「うん！」
上空は私が、落下は麗日参加担当。
やがて会場の端から端までジャンプで移動した。
「飛んだ！？」
向かってきては逃げての繰り返しをしているうちに人は大分減ってきた。
《さぁ、まだ2分も経ってねえが早くも混戦混戦。各所でハチマキ奪い合い！千万を狙わず2位〜4位、狙いってのも悪くねぇ！！》
プレゼント・マイクの実況で足音を拾いづらいが、確実にこっちに向かってくる足音をキャッチした。
『出久、後ろ来る』
「アハハハ、奪い合い？違うぜこれは……一方的な略奪よぉ！」
見た目は障子くん一人、しかし。
彼の腕により完全防御した中から峰田君の声がした。
「なっ、それありっ！？」
「アリよ！」
審判のミッドナイトが言うのであればアリらしい。
『梅雨ちゃんもいる』
「えっ！？」
私の目は誤魔化せない。
「よく分かったわね、しろちゃん」
べロを飛ばして出久を攻撃。
それをなんとか避ける彼。
「蛙吹さんもっ！？凄い」
「梅雨ちゃんと呼んで」
峰田くんのモギモギのせいで麗日さんの足が取られた。
「あかん。と、取れへん」
なんとか外してみようと踏ん張るがモギモギが取れることは無かった。
『モギモギ、切る』
「ダメだよ、切ってもしろが」
出久のいうことを無視し、足を猫の足に変えてモギモギを切った。
それと同時に爪はポロリと取れ、モギモギが張り付いたまま落ちた。
「えっ」
『猫とか爪がある動物は脱皮する』
それを利用したのだ。
「痛くないのか」
心配した常闇くんが様子を伺う。
『痛くない』
と、その場から逃げようとしたが出来なかった。
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朱里(プロフ) - まほちんさん» き、気づかなかった……全部直します！ありがとうございます！ (2018年3月28日 18時) (
レス) id: 5e4d9538d4 (このIDを非表示/違反報告)
まほちん - 雄英高校が、ほとんど英雄高校になってます、、、！ (2018年3月23日 23時) (レス) id: 05f0b2f9d9 (このIDを非表示/違反報告)
朱里(プロフ) - 名無し42823号さん» お、お恥ずかしい笑笑ありがとうございます！ (2017年12月3日 17時) (レス) id: 5e4d9538d4 (このIDを非表示/違反報告)
名無し42823号(プロフ) - 18話のクラインがクラウンになってますよ！お話面白いです！ (2017年12月2日 12時) (レス) id: 2281aa880b (このIDを非表示/違反報告)
朱里(プロフ) - よぼよぼ婆ちゃんさん» ご丁寧にありがとうございます！画像、貼り付けてみます！ (2017年10月19日 7時) (レス) id: 5e4d9538d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱里 | 作成日時：2017年9月17日 19時
