第三十七話:見学 ページ41
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時は流れ放課後。
私はシャオロンに連れられ、運動場の片隅へ来ていた。
何となく予想はしていたが、どうやらシャオロン以外にもメンバーが居るらしく、私達はそれを時折雑談を交えながら待っていた。
すると、シャオロンが手に持っていたスマホから視線を上げ、前方から歩いてくる二人の男に向かって手を振った。
「……あ、おーい！シッマー！大先生ー！」
なんとも聞き覚えのある愛称だ。それもそうだろう、
前方から歩いて来たのは、
「お、シャオローン！……ん？」
「あれ？生徒会長やん。なんでここに？」
二人はシャオロンに手を振り返した後、目を瞬かせながら此方を向いた。
『ただの見学だ。気にするな』
ふい、と彼等の視線から逃れるように顔を逸らす。
シャオロンと決闘してから主人公側の人間と関わらないことはほぼ不可能だと悟ってはいるが、前の人生での感覚が抜けきらない。プライドが邪魔をして、どうしても彼等に対して敵対心が生まれてしまう。
変わらなければ、破滅は免れないと理解している筈なのだが。
腕を組む手に力が籠る。ぎり、とブレザーが引っ張られ皺を刻んだ。
二人はそれ以上の詮索はせず、興味が失せたような返答をしてシャオロンと話し始めた。
「他はまだ来てへんの？」
「あともうちょいで来る言うてたで」
「てか、なんで生徒会長居るん？大先生またなんかしたのけ？」
「なんもしてへんわ！」
彼等は小声で話すということを知らないのだろうか。
素っ気ない態度をとってしまったのは私だが、別に来た理由を聞いたくらいで機嫌を損ねるほど器が小さい訳では無い。
一人悶々としていると、不意に肩を引かれた。
「あんな、この見学でええ所見せたら運動場を正式に開放してくれんねん。な！A」
『ええ所って……まぁ、あながち間違いでは無いが。丁度、敷地を持て余していたところだからな。君達が有効活用してくれるなら開放を認めよう』
そう言うと二人は顔を幾らか明るくし、「ほんまか！」と口を揃えて言った。
……仲が良いな。
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部活の課題絵と塾に追われて亀更新。唐突にやって来たスランプによりもっと更新が遅くなっています。面目ねぇ……
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鶴木(プロフ) - しおりんさん» ありがとうございます！ (2020年9月13日 13時) (
レス) id: 9ab679ed16 (このIDを非表示/違反報告)
しおりん(プロフ) - あ″ぁ好き！シナリオ面白いです(*´∇｀*)本当に！いい展開！ (2020年9月12日 23時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
鶴木(プロフ) - Tさんさん» ひゃー！ありがとうございます！！女王様主人公大好きなので動かすのが楽しいです……更新頑張ります！！ (2020年8月9日 18時) (レス) id: 9ab679ed16 (このIDを非表示/違反報告)
Tさん(プロフ) - 主人公の性格と世界線が凄い好きです…！ もう、好きです！(2回目)無理しない程に頑張って下さい！応援しております〜、 (2020年8月9日 14時) (レス) id: 0fb9fed1ca (このIDを非表示/違反報告)
鶴木(プロフ) - #よにん。＠変人系カップル＆シトラ教教組さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2020年8月5日 16時) (レス) id: 9ab679ed16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鶴木 | 作成日時：2020年7月20日 22時
